マサクス領へ 2
「母様には謝っておいてね。父様」
「ふむ。本来ならサイトが謝ったほうがよいと思うのだが仕方あるまい。母さんには私から謝っておこう。それじゃアクセクト、アンナ。サイトを頼むぞ」
父様は二人に頼むとアクセクトは「お任せください」と頭を下げ、アンナは適当に「ほーい」と言う。アンナの態度に若干父様はひいていたがアクセクトをみてなんとか苦笑いですんでいた。
俺たち三人は父様の呼んだ馬車に乗ってマサクス領へ向かった。
馬車に乗って数分後、アクセクトが
「馬車に乗ってもマサクス領までは数ヶ月かかりますのでどこかの街で休憩をはさみながら行きましょうか。幸い学園が始まる日まではかなり余裕がありますから」
結構早めにでたからね。帝都アンカレスにも到着した後学園の入学式までは数週間あるらしい。その間に帝都に少しでも馴染めるようにと父様の配慮だ。この点に関しては父様も優秀なんだけど......
「まず一旦休憩する場所としてはウルエルド領のガンスゥ村に行きますか。あそこは食が豊かな村らしいですよ」
食が豊かか。それはいいな。屋敷の料理人が出すご飯も美味かったが食が豊かと言われるとそそるな。
「えー!食ゆたかとか聞いたらうちも楽しみー!」
馬車でるんるん気分で言うとアクセクトが
「アンナ。お前はもう少し」
馬車に揺られ数時間後、次の目的地を話していると急に馬車がとまる。
「おい!なんで急にとめた!危ないじゃないか!」
アクセクトは馬車をひいている男に言うと
「す、すいやせん。盗賊に囲まれました」
俺とアクセクト、アンナの三人が外に出ると
「そこの馬車。大人しくかなめのもんと馬車をおいて逃げるんだな。そうしたら命はとらなくてすむかもな?」
盗賊の頭らしき男がいい、周りにいた子分らしき奴ら五、六人がへらへらと笑いながら俺たちを見ていた。
「ったく。面倒だな。アンナ。さっさと終わらせるぞ」
「はいはーい。うちメイド仕事よりこういう仕事してる方が楽でいいや」
俺の前にアクセクトとアンナが立ち俺は馬車に戻ろうとすると
「あ、あんた。付き添いの人がやられてもいいのか?」
馬車をひいていた男が言うと俺は
「は?別に大丈夫ですよ?だってあの二人盗賊風情にやられませんし」
俺が馬車をひいていた人に言うとそれを聞いていたのか盗賊の頭的な男は
「よく言ったものだ。その言葉後悔させてやる!」
馬車を囲むようにいた盗賊達の部下五、六人は一斉に襲いかかってくる。
「アクセクトー。三人ずつ均等にする?それともうち優しいから全員まとめてやろうか?」
「は?ぬかせ。私が全部やってもいいぞ?お前こそ逆に寝ていてもいいぜ。お前の取り柄がなくなるだけだがな」
「えー。それもいいけど久々に暴れたいしなー。ま、とりあえず」
アンナは足に仕込んであるナイフを取り三人速攻で始末する。
「軽くもんどいたから後頼むわー」
アンナは三人始末した後馬車の中に戻っていく。こいつの利点はここだよ。メイドとかの仕事は全然だけど戦闘面に関してはかなり強い。こんな盗賊如きなら数秒でやれるからな。
「ば、ばかな。俺の部下がこんな簡単に。あいつから聞いた話とは」
「あいつとは誰か、お聞かせねがいますかな?」
残りの盗賊を仕留めた後アクセクトは盗賊の頭らしき男に聞くと
「そ、それは言えないな。俺にも盗賊としてのプライドがある。聞きたいなら俺を倒すなりなんなりするんだな!」
盗賊の頭は持っていた剣でアクセクトに攻撃するが
「お前如きの攻撃がこの私に当たるとでも?」
アクセクトは盗賊のかしらの攻撃を避けた後、剣を持っていた腕を掴んで剣を持っていた腕できりおとすと盗賊の頭は悲鳴をあげ
「お、俺の!俺様の腕が!ち、畜生!なんて事しやがる!このクソどもが!」
「盗賊の頭たるものこの程度で叫ぶなどみっともない」
アクセクトが盗賊の頭にとどめをさそうとすると
「ま、まて!俺はもうお前たちに手をあげない。後お前らを襲うよう指示したやつを」
盗賊の頭がそこまで言うと体から急に火がつき、盗賊の頭の体は燃える。
あれはおそらくだけど魔法だな。あの盗賊が余計なことを話そうとしたから魔法が発動したんだろう。
盗賊の体が燃えた後、アクセクトは馬車の中に戻り馬車をひいていた人に
「盗賊は始末したのでまた馬を走らせてください。馬は怪我をしてないですよね」
「は、はい。もちろんです。助けてくれてありがとうございます」
「構わないさ。それよりガンスゥ村に向かってくれ。そこで休憩する」
アクセクトは馬車をひいている人に言うと馬車を引く人は「かしこまりました」といい、また馬を走らせた。ガンスゥ村にはまだしばらく時間がかかるらしいしのんびりとしていようか。




