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出会い

意識が虚空から引き戻されると、とてつもない頭痛が僕を襲った。

体を動かそうとしても動かない。かろうじて目を開くと、視界は人の顔で覆われている。


「うわぁああ!!」


驚きのあまり、先ほどまで全身を蝕んでいた頭痛も忘れ、立ち上がっていた。


「やぁやぁ、こんにちは!目が覚めたようでよかった、眠り姫?」


誰だ、この美女は。いやいや、そんなことより、ここはどこなんだ。見たことのない人に、見たことのない部屋。焦るには十分なほど不確定要素が多い。

僕の不安な気持ちが伝わったのだろう。


「あぁ、そうか。君はここがどこだかわからないんだよね!このコンパスくんから話はおおよそ聞いたよ。君は...空から降ってきたんだ!」

「........え?」


いやでも、全くない話ではないのかもしれない。あの青白い光が魔法の類だとすると...


ーーー

僕の世界で、魔法は大昔一部の人間が使えていたとされるものだ。僕は魔法の存在をとある秘境で見つけた。

秘境からは主に三つのものを見つける事ができた。まず人々の生活の痕跡、人間がかつて使っていた武器、そして本だ。本には人間の記録から物語まで様々なものがある。

僕が見つけた本にはこう記されていた。

魔法とは、はるか昔異端児によって使用されていた力。それらは、人々を助けると同時に傷つけた。魔法による損害を危惧した国王は、魔法を使うものを処刑し、魔法の存続を一切禁じた。それ以降、魔法を使うものは途絶えたという。

ーーー


「さあ!今は難しいこと考えすぎない!とりあえずは親睦を深めるために夕食を共にしよう!」

「ヤッタァ!飯だ!」

「コンパスくんは食べれないでしょっ」


僕が考え込んでいる間に作ってくれたのだろう。部屋の奥からいい匂いが漂ってくる。


僕らは共に食卓を囲み、食事をした。この美女はクロと言うらしい。肩にかかるほどの輝く金色の髪に、白い陶器のような肌。そして優しさと幼さを連想させる緑色の瞳を兼ね備える、絶世の美人だ。

そして、最も驚いたのはクロが男だという点である。


僕以外の人間と見た目が同じな種族は見た事がないからだろうか、クロと話すと安心感があり、すぐに僕たちは打ち解ける事ができた。


「ねえ、アンリくん。僕たち、一緒に住もうか」


僕はその提案に驚きながらも、心の底から嬉しかった。知らない世界で、新しい友人と共に過ごすことができるという希望が、僕の不安を和らげてくれた。


こうして、僕とクロの新しい生活が始まった。


主人公純粋無垢で可愛いです。大好き。クロは本当に美人です。ひひは

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