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エピソード2
来ないかもしれない未来。
月と地球の戦争に巻き込まれた高校卒業予定のナナミ君。
リクルート担当の女性兵士マルチナ(ナナミより1歳か2歳年上、ボインちゃん)と共に月国(地球合同政府は未承認)の人型兵器オルガス型ムスに追われて地下の秘密格納庫に逃れたのであったが・・・
「そいつで敵を撃退してくれ。そのすきに新造艦を出す」
万年単身赴任の艦長が言った。
しょぼくれた中年にマルチナが、
「あたしXシステムに適応してません!」
「そこの若いやつにやらせろ!少年ならだいじょうぶって設定だろ」
「ボクですか?ボク軍人じゃないんですけど」
と、ナナミ。
見た目強そうではない少年に、金髪美人のマルチナが、
「きみかわいいからこっち来て」
人型兵器用の移動式タラップで二人は白い機体の腹の高さまで上がった。
どこかにボタンがあるのだろうFカップの女性兵士が腹部ハッチを開けて、
「乗って・・・あたしにじゃなくこのスコルピオンXに」
(つづく)