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あらすじ
雪国の祖国を冬の猛威から守るために、聖女カトリーナは病床にふせっていた。
女神様の結界を張り、国を温暖な気候にするために聖女の健康が犠牲となっていた。カトリーナの許嫁、王太子ルディは婚約破棄を言い渡す。
それはルディの恋人フレンヌを王妃に迎えるために、彼らが仕組んだ計略だった。婚約破棄をされ王都を追放されたカトリーナと大神官の一行は隣国に迎え入れられる。王国には奴隷の獣人が多くいた。彼らが同行し数万人に膨れ合った一行に、王太子は出国税を課す。ついでに王都に鎮座していた女神の宝珠が行方不明になる。結界を維持できなくなった王国は、聖女を取り戻そうとする。
信徒たちを無事に隣国に連れていくため、聖女たちは転移魔法を発動させる。
それは成功し、残るは宝珠の行方だけとなった。
聖女たちはその行方を追い、王都に戻る。
実は大神官がその犯人で、彼は責任を負い、死罪を受ける。
聖女たちは隣国に戻り幸せに暮らすのだった。




