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転生したら明治時代だった  作者: マヨネーズ
7/12

~隊は守る~


 時間を少し遡り遡り(さかのぼ)、左之助と沖田が乗り込んだすぐ後のこと。


 「どうしたんですか? 土方君、本当に何も無いんですか?」


 「…」


 言葉に詰まる土方。


 「芹沢を殺すことで君に何か問題でもあるんですか?」


 「いや、問題はないよ、大丈夫」


 「何があったんですか? しゃべり方も君らしくない。言葉に覇気がない。そんなに弱々しい君は見ていられない」


 分かってるよ。そんな事、私が一番分かってるの!! 知った風に言わないでよ! 怖いよ。死ぬかもしれない、こんな場所で死にたくない。安奈に会いたい。


 「…ごめん。今は…まだ言えない。でも、ちゃんと話すから」


 「そうですか。ですが、たとえ芹沢を殺しても隊の士気は下がります。土方君、君を信じて良いんだね」


 その目は、私をまっすぐ見ていた。

 大丈夫、必ず話すから、だから今はまだ待ってて。

 土方は大きく息を吐いた。


 「大丈夫。隊は守る」


 その顔はまさに、土方の覚悟を決めた顔だ。

 山南はその顔を見て、安堵した。

 いつもとどこか違う土方に違和感を感じていたが、勘違いだったのだろう。

 

 「分かりました。土方君、左之助君と沖田君が戦っています。乗り込みますよ」


 「行こう」


 

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