そして田舎へ…
おはようございます。
昨夜は大変よろしゅうございました。
と言うわけで、俺はリリーナ母さまのところでお世話になる事になりました。
リリーナ母さまは辺境伯でどうやらえらい人らしい。
今回は翼竜討伐のため、直々に出向いてきていたそうだ。
基本は国境沿いの辺境にいるらしい。
母さまの領地はここから南に向かって、その後西に向かった先にあるらしい。
ちなみに王都はそこで東に向かうそうだ。
王国の名前は聞いたけど忘れた。
忘れたのを言うと怒られそうなのでもう聞けない。
まぁまた耳にする機会はあるだろ。
とりあえず今日はワイバーンの調査を続けるらしい。
伝令が帰ってくるまで早くとも3日はかかる様だ。
軍での移動では片道5日かかったらしい。
……短くとも1週間以上は腰を落ち着けられないのか。
まぁ領地に行っても腰を落ち着ける気は無いけどな!夜は!
まだ反応してくれないんすけどね……。
で、今は暇なので母さまに魔法を習っている。
母さま曰く、俺の中には膨大な魔力があるそうだ。
いきなりチート持ちバレちゃったよ。
と思いきや、どうやら魔力特化は結構いるらしい。
しかも俺は放出かほぼできない上、魔力の質は回復のみのようだ。
利点は自分が超回復出来る事と、血に回復効果が出ること。
なるほどなぁ、命の危機と。
回復薬製造機として一生を終えるのは嫌です。
「そう不安そうな顔をするな。私が守ってやる。それに似たような魔力持ちは他にもいる。」
あ、そうなんれすか。
「まずは体内で、魔力を練ることを学べ。出来るようになれば、身体強化魔法は使えるようになろう。」
こっからさらに脳筋になれと。
「放出系については生活魔法系列は問題なくつかえるだろうな。」
それは嬉しい。
♢ ♦︎ ♢
適当によくある魔力訓練を積み3日。
とりあえず生活魔法は使えるようになった。
体に関してはどうも成長は止まってしまったようだ。
また大物食うまでそだだ無いんだろうか……。
不安だ。
そんなことを考えていると、伝令が帰ってきて、退却許可が出た。
ここから北にある街に今いる国軍を駐屯させて、辺境伯とお抱え軍は領地に帰っていいそうだ。
せっせと撤収ー!
北方面に行く兵をまとめる人に母さまが指示を出し、俺たちは母さまの領地を目指す。
俺は領地に戻ってから正式に母さまの養子になるみたいだ。
馬車の中で母さまに抱っこされながら説明された。
保護者ゲッツ!
そして馬車に揺られ、野営をし、また馬車に揺られ。
繰り返すこと数回。
つーいーたーぞー!
田舎やなぁ!
見渡す限りの麦畑。
これはライ麦畑でつかまえられますなぁ。
まぁまったりと生活ができそうでよし!
とりあえず異世界きてやって見たかったことでも考えてみますか。