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4階層

遅くなってすみません。

絶対にエタらんからな。

トンネルを抜けるとそこは一面の銀世界でした。


さむっ。


どうもキンタです。

どうやら4階層は雪原みたいだ。

くっっっそ寒い。


しかし大丈夫。

こんなこともあろうかとアイテムボックスに全員分の冬服が。

当然ポタラさんのアドバイスである。


いそいそとみんなで着替える。

リリアは帽子だけ。

くぅはポンチョ。

そして人間組は雪山のマストアイテム、実用性重視の軍用コートだ。

俺とマリナの分は特注。


うーん。

冬服着たところで寒暖差で風邪引きそうだわ。

さっきまで熱帯雨林だったからなぁ。


そんなことを考えていた直後、顔面に雪玉が飛んできた。

とっさにはたき落とす。


「キンタくーん!あそぼー!」


ですよね!

既に遊び始めている1人と2匹。

人形さんもだ。


でも周りに白い獣潜んでんだよなぁ。

魔物でしょうね。


とりあえず足元の雪を掴んでギュッと握る。

俺がぎゅっと握ると雪はとても小さい氷となった。

今なら木炭を握りしめてダイヤモンドを作れる気がするぜ!


そして氷を魔物に向かって投げる。

まず1匹が弾け飛んだ。


「はえ?」


マリナがぽかーんとしている。

気にせず遊んでいる熊と龍は気がついてやがったな。


「キンタくーん、敵ー?」


「おう、何匹か周りにいるぞ?」


「えー遊んでたのにー!」


「ぐるる!」


「きゅーん!」


怒る1人と2頭。


「キンタくーん!わたしがやるねー!」


「おー…?あ?」


姫がやる気みたいだ。


「むむむー!えーい!!」


衝撃と共に雪原に打ち上がる複数の逆さつらら。

その先端にはもれなく汚い白色のでかいネズミがぶっ刺さっている。

はえー、魔法ってすごい!


「キンタくんも遊ぼ!」


マリナはもう魔物には興味ない模様。

まぁ俺も楽しむか!


「雪で城つくろうぜ!」



♦︎ ♢ ♦︎



……やりすぎた。


城を作り始めてから3時間。

そこには立派なシン◯レラ城が……。


マリナは1番高い塔の上から手を振ってる。

滑り台で降りてこられる仕組みだ。


今は人形さんが滑り中。

あ、ゴールと共に雪に突き刺さった。

傾斜きつすぎたかな?


「わーい!!」


楽しそうに滑り降りてきたマリナも突き刺さった。


「あははっ!」


ボフッと雪から出てきて笑うマリナ。

人形さんももそもそとでてきた。


実に楽しそうでよし!


「キンタくん、そろそろ行きましょうか。どうやらあちらにボス部屋があるようです。」


「え?」


「なにー??」


まぁ忘れてたよね、ダンジョンでしたここ。


「今日中に踏破してしまいたいですからね、まだまだ遊ばせてあげたいのですが…。」


「ごめんね!ポタラさん、夢中になっちった。」


「いえいえ、いいのですよ。子供は精一杯遊ぶのがよいのです。」


「うん!ありがとう!じゃあいこっか!」


シンデ○ラ城をそのままに、俺たちはポタラさんが見つけたボス部屋へと向かう。


ちなみにポタラさんは斥候らしく千里眼的なスキルを持っており、それで見つけたそうだ。

一面雪原で見通しよかったからね。


雪上ブーツを履き、しばらく雪の上をザクザク歩いていると、扉が見えてきた。


「今回は誰がやりますか?」


「はーい!はーい!」


主張の激しいめんどくさ姫。

でもここは俺が行こうと思う。

なぜなら遊びすぎてあんま時間がないから。

マリナは得意魔法氷属性だし、ボスが氷属性なら相性的に時間かかるかもだからな。


「俺がいくよ。」


「えー……。ぶーぶー。」


わかりやすくぶー垂れる姫。


「遊びすぎて時間ないからさっさと行こう。」


「はぁーい。」


姫がなっとくしたところで扉を開ける。


4度目ともなると慣れたもんだ。

出てきたボスは氷の狼。

でも超キモい。

歯並びガタガタでよだれダラダラ。

視線は焦点が合わず、明らかに発狂している。


「バーサークウルフの氷属性みたいですね。」


ポタラさん説明ありがとうございます。


……では。


グーパン。


氷狼は消え去った!!


「宝箱だー!」


マリナが駆け寄る。


「まてまて、罠あるかもだからあけるのは俺だ。」


「あっそうだった!」


もう忘れていたらしい。


みんなに距離をとってもらい、早速ご開帳。


「えっ!?……ポタラさーん!!これなにー!?」


予想外の展開にポタラさんを呼ぶ。

みんなが駆け寄ってきて、中を覗き込んだ。


「これは…。」


「かわいー!」


「ぐるるぅ??」


「きゅい!」


4者4様の反応。


それもそのはず、宝箱に入っていたのは、幸せそうに眠る1匹の白銀の子犬でした。


フェンリルきたかな?

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― 新着の感想 ―
[良い点] お尻にアイテムボックスは、「ただし、魔法は尻から出る」の某作品の迷台詞を彷彿とさせて、思わず笑ってしまいました。ストレスなく読めるし、確実な更新をお祈りしております。 [一言] とりあえず…
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