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服とワイバーン

気さくに読める感じにしたいです。

翌朝、今日も身体を確認する。


……背が伸びている気がする。

まぁはっきりとは分からんが。


とりあえず今日は移動だ!

この辺りで一番高いであろう木に力任せで登る。


……おぉー


どうやらかなり広大な森のようだ。

北には遠くに山、東には見渡す限りの森が続いている。


おっ!


南には森が切れている部分が見えるぞ!

西も同様だ!


これはとりあえず西に向かって見るべきかな。


ちなみに東西南北は適当に決めた。

一応太陽の動きから判断したが、地球と同じとは限らないし、それ以外の判断方法は知らない。

間違えている可能性が大だ。


さて、方針が決まった事だし出発と洒落込みますか。


♦︎ ♢ ♦︎


たまに木に登り、方向を確認しながら進む事、およそ3時間(適当)。

特に獣に出会うでもなく森を抜けることに成功した。


おぉ……


爽やかな草原が広がっている。

少し先には道のようになっているところが見えている!


あれを進めば知的生命体に出会えるのではないだろうか…

まだ人型とは限らないんですけどね!


一応あのじいさん(神)は剣と魔法の……って言ってたが……


とりあえず道に沿って進んでみたいのだが、1つ問題がある。

それは俺が今現在全裸であると言う事だ。


この世界に転生した時纏っていた赤子用の巻布はきのこを包むのに使ってしまっている。

よって俺の大事なきのこは丸出し状態なのだ。

いくら幼児でも、第1異世界人発見の際、こちらのちっちゃいエイリアンまで発見されてしまうのはいただけない。


森から離れる前にまず衣服を手に入れたいが……

方法が思いつかない。

トカゲの皮を置いてきたのは失敗だったな。

蔦と枝で服を作るなんて器用な事出来ないしな。


考えた末、やはり食用きのこは諦めるかと思い始めた時、あたりに雷の様な音が木霊した。


……あれは、俗に言うワイバーンではなかろうか?


見上げたその先にいたのは、巨大な翼を持つ鼠色の竜。

風を切るような優雅な羽ばたきで、こちらに向かってきている。


やっべぇ。


ワイバーンからすれば俺はかなり小さいはずなのだが、明らかにこちらに向かってきている。

大口を広げ、滑空したまま俺を食おうとしているようだ。


しかしこの状況、先日のトカゲの天丼である。

ならばと、俺は覚悟を決めて仁王立ちした。


ぐんぐん近づいてくるワイバーン。


まだ…まだ…今だっ!


全力で突き出した拳は、音を割く衝撃を放ち、ワイバーンの口内に突き刺さった。


あまりの衝撃に閉じてしまっていた目を恐る恐る開く。


こわぁ(1日ぶり2回目)。


ワイバーンは両翼を残し、頭から尾にかけての胴体は消滅していた。


……とりあえず、飯にすっか。


ワイバーンの羽の食えそうな部分を引きちぎり焼いて食う、けつから出す、また食うとうんこ製造作業に勤しんでいた時ふと思いついた。


このワイバーンの翼膜?部分を上手く使って服は作れないだろうか。

形的にはゴミ袋に穴空けて服にするやつの感じで。

翼膜は布とまではいかないが、程よい薄さと柔軟性を持っているみたいだし。


とりあえずものは試しと、長方形に切り取った翼膜の真ん中に穴をあける。

その穴に頭を通して、腰のあたりを蔓で縛る。


こうして、非常食兼服が完成した。


すごくスースーします。

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