2/14
貴方は、もういない
私は、込み上げて来る思いを
止める事は出来なくなり
涙が溢れ出してくる。
少し速歩きで歩く私
美虹「もぅ…やだぁ…」
千騎さんは、凄くいい人だった
私が出会って来た人の仲で
一番だった。
初めて信用出来る、信じれる男だった。
初めて愛した人だった。
だから、千騎さんから振られるのは
覚悟していた。振られたら受け入れるって
思ってた。でも…寂しい…悲しい…
感情が溢れて止まらない。
美虹「千騎…さん…」
私は、涙を流しながら
小声で名前を呼んだ。
もう、来てくれないのに。
わかってても、待ってしまう。
と歩いていると・・・
男A「ねぇねぇ、おねぇさん♪」
美虹「・・・」
男A「ねぇねぇ〜」
美虹「なんですか」
男A「どーしたの?あ、失恋!?」
美虹「あなたには関係ありません」
男A「俺が慰めてあげるよ!」
美虹「はい?」
男A「おいで!」
と男が私の腰に手を回して
ある場所へと誘導する。
美虹「・・・」
私は抵抗する気力もなく
連れて行かれるままに。
つづく