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序文

 “中央大陸”――広大なこの大地では、その豊かさを求めて古来より入植と侵略の歴史が深く、数千年の長きにわたり戦乱が繰り広げられてきた。時に文明の興亡すらもたらしながら……。飛躍的な進歩を遂げることもあれば、優れた技術や知識が失われてしまうこともあった。

 暮らしの中、戦乱への備えは常に求められた。しかし、国家の資源は有限であり、常設できる騎士団や兵団の規模には限りがあった。そのため、必要に応じて雇い入れられる傭兵団(ようへいだん)の類いが重宝がられ、そして次第に栄えていった。

 更に時代が下ると、まとまった人数によって組織される傭兵団から分派して、わずか数人から個人の単位で各地を巡る“自由傭兵”、あるいは“放浪剣士”などと呼ばれる者たちが独立し始めた。(また、少数ながら古代の遺跡から秘宝を持ち帰らんとする“探索者”といった者たちもいた)

 市井の人々はこれを歓迎した。なぜなら、戦乱にともなって発生する野盗や山賊(さんぞく)からの被害にはある程度独力で対処しなければならず(領主や国から騎士派兵を受けるとなれば大事だ)、その場限りの金銭で雇える小規模な武力としては都合が良かったからだ。

 こうして、大陸中に、徐々にだが剣を帯びて旅する者たちの居場所や依頼仕事が普及していくこととなり、時をかけてそれらは定着していった。

 そんな時代の、とある北の地の片隅に、剣士として旅する一組の師弟の姿があった……

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