地獄にいこ!.3
ひな、逃げろ。
男は俺の目の前まで近付くとおおきな声で叫んだ。
ハモノ「ショーーーーーータイム!!」
神崎「…?」
ハモノ「初めまして、わたくしハモノと申します。第壱阡弐佰億目…、セイタサマ。ショーに招待しに参りました。」
ひな「ねえ、せいた?」
…
ひなと視線が合う、…聞こえてないのか?
俺が困惑していると、男はそれを察した様に話を続けた。
ハモノ「ヒナサマにワタクシの姿は見えておりません…。今、ワタクシを見て、聞いているのはアナタサマだけです。」
神崎「えっと、何がなんだか… よく分からないんだけど。」
ハモノ「そうですね。では、こう致しましょう。」
男はひなの首に触れてなにか呟いた。その瞬間、ひなの首は吹き飛んだ。
神崎「は? …おい」
ハモノ「ヒナサマもワタクシのショーに招待させて頂きました。さあ、セイタサマ。ワタクシとショーへ向かいましょう。」
ひなは首が無くなって、体が横たわっている。
神崎「なんだ、これ…ヒナ!!」
男は微笑むと、俺に突っ込んできた。
心臓を包丁で刺された。
神崎「な、…。」
意識がプツンと途切れる…
…
俺は、死んだのか?
ひな「…いた!…ねえ、せいた起きて」
聞き慣れた声がする。ゆっくり目を開けるとひなの顔が見えた
神崎「…ひな!ひな!!」
俺はひなを抱きしめた。ひなの首を触る。大丈夫だ、繋がってる…。
八雲「ちょっ…!何してんの、せいた!」
神崎「良かった。ひな、良かった!」
夢だったのか?とにかく良かった、ひなが生きてる。
八雲「何もよくない!!せいたのえっち!」
俺は一息つくと辺りを見渡した。
神崎「あれ?ここ、どこ?」
さっきまで学校の屋上に居た筈だ。それなのに、見たことも無いような森の中にいる。
八雲「それが分かんないの!ここどこ、せいた…?」
ハモノ「ショーーーーーータイム!!!」
神崎「…!!!」
俺は咄嗟にひなを庇った
八雲「ん?…せいた?」
出た、また出た…こいつだ。さっきのは夢じゃなかったんだ。
ハモノ「お目覚めでしょうか?セイタサマ。ヒナサマも無事着いたようですね。素晴らしい、ショーが始まります。…」
神崎「おまえ、誰だよ。」
ハモノ「ワタクシ、ハモノと申します。」
神崎「おい…、ここは、どこなんだよ。」
ハモノが上を向いた。
ハモノ「ここは、地獄でございます。」
神崎せいた:死後の世界を夢見る少年。高校2年生
八雲ひな:せいたが好きなかわいい女の子。なにかと世話係。高校2年生
ハモノ:はもの地獄の管理人。高身長、じつは丸眼鏡がだいすき




