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囚われのキミ  作者: 放浪の旅人
始まり
1/4

プロローグ

 

「はぁ…こんなつまらない世界なんて、滅びたらいいのに」

 何ともなしに呟いたが、別に俺はそれでもいいと思った。…家族に会えなくなるのは辛いが。

 事件を起こし刑務所に服役していた俺は、十数年出れないことを知り、刑務所生活内で絶望していた。

「好きなゲームが10年も出来ないなんて耐えられるかよ,,,このクソッタレ!…はぁ…

…ん?何か空の色が変だな……何だあれ?」

 窓の外を見る。数多の隕石の様な物が見える。

 しかも地上に向かってきてる気がする。

「な…何だありゃ!やばいんじゃねぇか!?」

 ここの奴ら誰も気づいてないのか!?伝えた方がいいか?

 いやでも、伝えたところでどうしようもないだろあんなの。

「はっ…!」

 俺が言った事を思い出した。〈はぁ…こんなつまらない世界なんて、滅びたらいいのに〉

「あ……もういいか…生きるの、やめよう。」

皆に迷惑をかけ続けるのはもう苦しかった。生きるのも死ぬのも、別にどちらでもよかった。

 むしろ内心、ほっとしたのかもしれない。窓の外を見る。隕石が頭上の上まで来ている。

 ごめんな、皆…。ありがとう。

「次に生まれ変わったら、美少女の女の娘になりたいな…ハハッ…

バカなこと言って……」

あっ…ドッッ!ーーー



 ーーーその日、世界は壊滅した。ーーー



 隕石の衝突によるものかは分からないが・・・

 この時、‘’現世界,,と‘’別世界,,が混ざり合った。・・・ ”一瞬だけ,,


 ―――――――――――――――


 ‐‐‐何か一定のリズムで音が聞こえる。それにより意識が戻る。

 風?気持ちいい。それに背中にひんやりと冷たい感覚がある。目を開ける。

 視界いっぱいに青が入ってくる。・・・空だ。眩しくて目がチカチカする。

 上体を起こす。風が吹いている…何があった?俺は生きているのか?…何も思い出せない。

 すぐ右を見ると海が広がっていた。なるほど、波の音だったのか。どうやら寝ころんでいた様だ。自分の体を見る。服を着ていた。・・・何・・・してたんだっけ。ーーーーー

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