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32、sideセバスチャン、襲撃2

つおい


「グルァッッッッッ!!!」


「ーーッッッッ」


無軌道に突っ込んでくる獣人、壁や天井まで使って縦横無尽に飛び回り、襲いかかってくる、攻撃に一貫性はなく、ただ本能のままに噛み付いてくる………こういう相手の方が逆にやりづらい……普通達人になるほど攻撃をしてくる方向や次の攻撃がくるまである程度同じテンポ、リズムで、その上でどう相手を崩していくのを読み合っていくのが対人戦の基本だ……しかしコイツにはそれがない、てんでバラバラだ、強靭な身体能力任せに攻め込んでくる………こういう小細工無しでただ単純に強いってのは動きの先読みがしづらく、やりづらい………なんとか反応していく俺。


(ーーー見切った)


「ーー今ッッッッ」


「ーーーガァッッッ!!?」


それでもなんとか相手の動きを分析、飛びかかってくる瞬間を見切り、突っ込んできた相手にクロスカウンターの要領で魔力で強化した斬撃を合わせ、斬り飛ばす。


「グルルル」


「浅かったか………」


……こっちの攻撃に気付いたのか、斬られる寸前に後ろに飛んで致命傷を避けたようだ………。


「ーーーフッッッッ」


「ーーーグルッッッッ??!!」


致命傷は避けられたが、相手の体勢を崩す事には成功した、このチャンスを逃すわけにはいかない、短い呼吸で気合を入れ直しながら、相手に追撃を仕掛ける、体制を崩された相手はなんとかこちらの斬撃を防ぐが、その防御で開いた所に攻撃を与える………その工程を幾度も繰り返す、相手は本能に従って行動しているので、こちらのフェイントにもろに引っ掛かる、生じた隙に攻撃を差し込んでいく。


「グガァッッッ」


……体に無数の斬り傷が刻まれ、苦悶の声を上げる相手……いくら身体能力が高いといっても、ただの獣ならやりようはいくらでもある。


「覚えておけ、戦いに一番必要なのは身体能力ではない、冷静な判断と………」


「グルァッッッッッ!!」


「ーーー的確な攻撃だッッッッ!!!」


「ガッッッッッ??!!」


痛みで逆上したのか、大ぶりで直線的な攻撃を仕掛けてくる相手、俺はその攻撃を必要最低限の動作で躱し、懐へと潜り込む、そして無防備の相手を愛剣で斬り刻む。





つおい

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