表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

28/45

28、sideハルバート、コトハに対して

つおい


「私に触れると危ないよ」


俺が暴漢に絡まれてると、彼女は助けてくれた、男達が彼女に触れた瞬間、白い斬撃が何本も走る、蜘蛛の子を散らすように逃げる男達…………彼女は綺麗だった、黒真珠の瞳に夜空のような黒髪、玉のよう肌………下衆な男達の血すら、彼女の美しさを際立たせる素材となる。


「送ってあげるよ」


俺は見惚れてしまってうまく喋ることができなかった、辛うじて名前を言うのが精一杯だった。


「ZZZZZZZZ~~~~」


名前はコトハというらしい、コトハの事が頭から離れず、はしたない事だとはわかっているが、彼女の布団に潜り込み、朝まで寝る、彼女の横で寝るのは安心したし、よく眠れた。


アイシャとやらに因縁をつけられ、コトハは適当に流そうとするが、俺はそれが許せなかった、悔しくて堪らず、つい決闘を受けてしまう…………恐らくアイシャが細工をしてコトハの剣が折れてしまうが彼女はどこ吹く風で汗一つかかず勝ってしまう。


ウィリアムとの戦いでも圧倒的な実力を見せつけ、勝ち切る。



苦手なオルク兄様に決闘を申し込まれた時はコトハが勝たせてくれた。


強くなりたいという俺の願いを聞き入れ、鍛錬をつけてくれている。


………いつまでも守られるだけじゃなく、彼女を守ってあげられるくらい強くなりたい………。



「ーーーんぁ……??」


「起きましたか、ハルバート様?」


「セバスチャン………」


「こんな所で寝たら体を冷やしますよ」


「………コトハは?」


「そういえば、まだ帰ってきてませんね……休憩にしては少し長すぎるような」


「様子を見に行こう」


「わかりました」


いつの間にか寝てしまっていたのか、木陰のベンチで起きる俺………いまだに帰ってきてないコトハが少し心配になったので彼女が行ったトイレの方へと移動、そして探す。


「ーーーーあ、いた………?」


「対戦前に広げる手には一体どういう意味があるのですか?」


「ああ、塵手水ね………空中の塵で手を清めて、そして広げた両手には何も持っていない正々堂々の意思表示………だったような気がする」


「おお、なるほど!!!」


……なぜかシスターと話しているコトハ………。


「お、おいコトハ……」


「あ!!、すいませんハルバート様、長く休憩をとりすぎて……ごめん、クリス、私仕事だからもういくね」


「いえいえ、こちらこそお仕事中のところすみませんでした」


シスターに一言謝り、俺達の方へと近づいてくる彼女………日も暮れていたのでそのまま帰宅する俺達。


つおい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ