27、国技
つおい
「ふぅ~、すっきりした~」
トイレを済ませる私。
「よし、戻るか」
少し休憩したのでハルバート様の所へ戻る。
「なんかこの遊び飽きちゃったな~」
「ふふふ、そんな貴方達に新しい遊びを授けてあげましょう」
「誰?、お姉ちゃん?」
「迷える子羊を導くシスターです、さて、まずは円を描きます、そして下着姿の男同士で取っ組み合い、円の外に出されるか、足の裏以外が地面に着いた方が負けです!!」
「何それ?」
「な、なんで下着姿にならないといけないんだよ!!」
「そういうルールだからです」
………戻ろうとしたら、視界の端に男の子達に変な遊びを教えているシスターが目に入り、ついつい足を止めてしまう私。
「ふ、ふざけんなよ変態女が!!」
「逃げろ!!」
「あっちでバスケやろうぜ~」
「~ーーあ、こら待ちなさい!!」
男の子達は蜘蛛の子を散らすようにシスターから離れていく。
「よ、世の中にはいろんな人がいるんだな~…………?、あれ、円の中で下着姿の男が取っ組み合う………どっかで聞いたことあるような………?」
公園で遊んでいる子供にシスターが教えている変な遊びのルールになぜか聞き覚えを感じる私。
「クッッ、子供から染めていき、いずれガルシア国の国技とする計画が………」
「国技……あ、相撲か」
シスターは一人呟く、その呟きで思い出した私は一人で納得する。
「!!!、あ、貴女今何と言いましたか??!!」
「~ーーへ??!、あ、いや、その、さっき子供達に教えている遊び、相撲に似てるなぁ~………って」
「す、スモウを知っているんですか??!!………その目と髪………ま、まさかあなたスモウの国、ジパング出身なんじゃ…………」
「ま、まぁ一応……」
「ああ、主よこの出会いに感謝します」
………私の相撲という言葉でシスターの変なスイッチを押してしまったのか、今度は私がターゲットにされる。
「良いですよね、スモウ……半裸の男がくんず解れず……\\\\」
「う、うん、そ、そうだね………」
…………なんか私達の楽しみ方とは違うような気がする、彼女は頬を染めながら、私に熱く語り始める。
つおい




