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19、シャーリー・ロロットとコトハ2

つおい


「ほ、本当ですか、コトハお姉様!!!」


「うん、だからそんな物騒な事ばっかり言わないで」


「わかりました、発言には気をつけます!」


「………無言で行動に移すのもダメだからね?」


「え……そ、そんな事……わ、わかってますよぉ~」


……取り敢えず理想のお姉様になる事を了承すると目に見えて機嫌が良くなるシャーリーさん、言葉に釘を刺す私、何か含みのある言い方をするシャーリーさん………入念に再度釘を刺すと、図星をつかれたのか、落ち着きをなくすシャーリー………本気でやる気だったのか………。


「………それでどうすれば良いの?」


「?」


「いや、あの、理想のお姉様って……一体何すれば良いの?」


釘を刺し終わった後、不意に疑問を投げかける私、少し省略しすぎたのか、疑問符を浮かべるシャーリーさん、私は事細かく疑問を投げかける。


「ああ、そんなの簡単です、私とベットでーー」


「却下」


即答かつ笑顔でベットとか言い出したので、速攻却下する私。


「ええ??!!、そ、それじゃあ……何か用があれば私に申し付けて欲しいです!!、あと、お姉さまに少しでも近づけるよう徹底的にシゴいて欲しいです!!!」


「まぁ……私にできる範囲なら良いよ」


「はい!!よろしくお願いします!!」


………貴族の中で私に弟子入りするのが流行っているのだろうか?、昨日今日で大貴族の令嬢二人が私の弟子になってしまった………。


「それで、その、シャーリーさんはーーー」


「さん付けじゃなくて呼び捨てでかまいません!!、むしろ呼び捨てで呼んでください!!」


「ああ、わかったよ………これからよろしくねシャーリー」


適当に世間話でもしようかと思い、名前を呼ぶとシャーリーさん、いや、シャーリーに呼び捨てで呼んで欲しいと言われ、私は早速敬称を外し、名前を呼ぶ。


「ーーー\\\………はぁ……」


「へ?、ちょ、ちょっとシャーリー、どうしたの?、大丈夫?」


「あぁ、お姉様が私の名を呼び捨てで……しかも二回も………」


「おーい………だめだこりゃ……」


私が名前を呼んだ瞬間、シャーリーは床へと倒れ込む、どうした事かと思い、そばに駆け寄る私……見たところ私に名前を呼ばれ、感極まっただけのようだ、熱に浮かされるように独り言を呟く彼女………顔の前で手を振るがアウトオブ眼中、完全にトリップした彼女の目に私は諦める。


「お姉様……か」


………姉と呼ばれ、思い出すのはアイシャの事だけではない、ジパングに居た時、私をこと姐と慕ってくれた子のことを思い出した……それが、きっかけで、家族、友達、戦友、隣人………様々な人の事を思い出した。


「………十二月将のみんな、元気にしてるかな」


………不意に、京都を突如襲った金毛九尾、化け狐相手に一緒に戦った戦友達の事が心配になった私。




つおい

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