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18、シャーリー・ロロットとコトハ1(逆ハーレム、女枠)

つおい


「貴女がコトハさんですか?」


「………はい、そうですが、一体何の御用でしょうか?」


……ハルバート様が自身の婚約者の事で休日中に迷惑をかけてしまったので、急遽次の日も休みにしてくれた……のだが、またもやお客様が来た。


「粗茶ですが……」


「あ、これはどうも」


「私はシャーリー・ロロットと申します」


「コトハです」


取り敢えず、玄関で話すのも何なので、上がらせて、茶を差し出す私、お互い座り合った状態で自己紹介をする。


「……単刀直入に行きましょう」


「はい」


………シャーリー・ロロット、聞いた事ある名だ、たしかロロット家も高名な貴族の一角………今度はなんだ、レオ様の婚約者で、誘惑するなとか、そんな感じか?。


「私の理想のお姉様になってください!!!」


「…………???????、はい?」


私の手を握り込んで、なんかよくわからん事を頼み込んでくる。


「あ、す、すみません……\\\、性急過ぎましたね………実は私、アイシャさんが貴女に挑んで負けるのを偶然目撃しまして」


「ああ………はい、それで?」


「その時のコトハさんーーーいえ、コトハ姉様の華麗な姿に見惚れてしまいまして………\\\\、剣が折れ、絶体絶命だというのに、相手の攻撃を全て躱し、淡々と的確に反撃をして、汗一つ浮かべず、勝ちきるあの勇姿……そして最後は目にも止まらぬ程の速さの一撃、それほどの力があれば相手を斬ることなど容易なはずなのに、結界での安全が保証されているのに、気絶ですませる優しさ……全てが美しかったです!!!」


「なる……ほど?」


恥ずかしそうに頬に手を添え、顔を赤くするシャーリーさん、彼女はアイシャとの決闘を見物していたようだ、ようやく理解できる事を相手が言ったので私は思い返しながら相槌を打つ、シャーリーさんは顔を赤く染めながら私に見惚れたと言ってくる………いや、私まだ姉様って呼ぶことを許可してないんだが………。


「その後の勝負も全て圧勝、学院内の決闘は全て見ていましたが……息一つ乱さず制圧するその姿のなんと強く、気高く、そして美しい事、そして極め付けはあの騎射戦を見た時にビビッと感じてしまったのです」


「何を……感じたの?」


「ああ、この方こそ私が追い求めていた理想のお姉様なのだと」


「………………」


…………どうやら学院内でふっかけられた勝負は大体観戦していたらしい、恍惚とした表情、熱に浮かされるように語り続けるシャーリーさん……………。


「夜空のような髪、黒真珠(ブラックパール)の瞳、あどけない幼さを残しながらも凛と整った顔\\\」


「ご、ごめん、断っても良いかな?」


「ーーええええ??!!、ナナナナ、なぜですか??!!、私の何が気に入らないのですか??!!」


「あ、いや、その、シャーリーさんが嫌いとかじゃなくて………妹って存在、もっと言えば義理の妹がちょっとトラウマで………」


「………どういう事ですか?」


………今更ながらお姉様と呼ばれると嫌でもアイシャの顔が思い浮かんでしまう………流石に四六時中アイシャの顔なんか意識したくない………取り敢えず、義妹に家を追い出され、職を失った事を話す私。


「なるほど………つまり、アイシャさんを始末すればいいわけですね?」


「え?」


………笑顔でなんか物騒なことを言い出すシャーリーさん………注意深く観察すると笑顔ながらも額に青筋が浮かんでいる……。


「お姉様にそんな仕打ちをするなんて………#断頭台__ギロチン__#を用意してきます」


「ちょ、ちょっと、何言ってんのシャーリーさん??!!」


「安心してください、お姉様、斬れ味が抜群のものを用意させますので一発で切断できますよ、あ、それとも鈍い刃の方が苦しんで死ねるのでそっちの方がよろしいでしょうか?、それとも#鋼鉄の処女__アイアンメイデン__#の方がお好きですか?」


「わ、わかった!!、シャーリーさんの理想のお姉さまとやらになるから!!、ちょっと落ち着いて!!!」


笑顔で拷問器具の名前を羅列するシャーリーさん、冗談じゃなく、眼が本気と書いてマジだったので、話を聞いてもらうために彼女のお姉様となる事に了承する私。









つおい

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