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オメガ~追放者の絶対支配~   作者: ユウタ
第伍章【家族編】
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episode零act伍拾弐「オウガ、ネズミ美女に会う」

前回のあらすじ:息子のオリオン達の幸せな空間に安心するガッドマン。夢の中で再び自分の妻に思い出のある場所に再び会い、幸せを感じているのであった。

「そんじゃ、留守頼む」

「分かりました。お気を付け下さい師匠」


俺はパリスと共に俺がお世話になった孤児院のあるネルシノ村に向かった。

そう言えばネルシノ村の出身の十二支獣が居たっけかな・・・


「後数キロ先に馬車でイケる所があるからそこの馬車に乗って村まで行くか?」

「えぇ、そうしましょ」


そうしてものすごく広い王都にある馬車乗り場の馬車に乗り、ネルシノ村まで行くよう御者に頼んだ。


「へぇ~、あの村の出身かい?旦那」

「あぁ、あそこの孤児院に拾われてな。そこで10歳まで育てて貰ったよ」


ネルシノ村に行く途中御者が興味津々に聞いて来たので答えられる範囲で答えた。

その御者は何でも知り合いにネルシノ村出身の御者が居るとの事で意気投合したのだ。


「そう言えば元々卑怯で有名だったあの人も子供にタジタジだったなぁ~魔王の配下なのに」

「ん・・・それってクシュアですか?」


御者は「そうそう!その人!」と言い


「あんちゃんの知り合いかい?」

「あー、昔師匠が可愛がってたんですよねぇ~物理的な意味合いで」

「マジか」


その御者は笑いながら馬に次へ次へと指示を送る。

すると―――、古風な着物を着た女性が来た。


「御者さん申し訳ない。この先の村まで乗せて貰って良いですか?」

「俺は良いけど・・・・旦那たちはどうだい?」

「「どうぞ」」


俺とパリスが同時にそう言い頷く。古風な着物を着た女性が後ろから乗り込み―――

俺と顔が合った。

うん、知ってる奴だ。


「何だ、出かけの最中だったか?クシュア」

「あら、変装したつもりが見事に見破られちゃいましたぁ~。お久しぶりです。オウガさん」


クシュアはフフフッと笑い御者とパリスが驚く。

なんにせよクシュアは変装のプロだ。

見破る事が出来たのは俺かせいぜい師匠ぐらいだ。


「―――なぁ~る程、それで薬草取りに夢中になり過ぎてあそこに偶然出て来たと」

「嘘では無いですよ?ただ習性の所為なので」


超絶方向音痴が何言ってんだ・・・・・。

それはさておき、村に到着した。


「・・・と、ほい」

「毎度~、また利用する時は声掛けお願いしますねー」


御者に乗車料金を支払い、馬車を降りて村に入った。中年の警備員の一人が俺に気付き、声を掛けて来た。


「よっ、随分と見違えたなぁ~オウガ」

「師匠のお陰で体つきが良くなりました。院長夫妻は?」


俺はそう言うと俺と同い年の警備兵に案内され、着いた場所は―――二人が眠っているお墓だ。


「そうか、もう随分と歳を取ってたからなぁ~・・・遅れてすまない、アイン院長。レスノおばさん・・・・」

「享年・・・お互いに百歳なんだね」


長生きするにも人間の死とは運命が近づくものだ。それを防ぐ方法はない。

例えもう少し長生きしようと頑張っても他の長寿である種族には敵わない。

運命と言うのはそう言うものだ。


「ここの孤児の人達は皆、職を見つけてな。毎年必ず掃除をしに来るんだよ・・・ついでにご夫妻に花を供えたりもな」

「そう・・・なのか」


俺はいま管理している人を聞きその人がいる家に行く。

その人の家をノックし―――


「・・・っ。まさか・・・オウガなのか?!」

「久しぶりだな、アノン。お前があの人達の代わりに管理してくれていて俺はうれしいよ」


彼はアノン、近くの教会にて数十名程の内の一人の司祭として態々村まで教皇猊下に任され教会を営んでいる。

彼の家に泊まり込みながらも食事をしながらも過去の事をいろいろ語り尽くしたのである。

今回の話しはここまで。

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次回:episode零壱act伍拾参「小さな教会の司祭は思い出語る。」です。お楽しみに!

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