episode零act肆「オウガ、仲間集めを始める」
前回のあらすじ:王族に仕えていた嘗ての仲間に出会ったオウガ、オウガ本人は仕事の件と思いながら直接会いに同行した。
「貴殿がオウガか?」
ガリア王はそう言いながら見つめる。
周りの人達から一斉に見られているが・・・
「左様で御座います。ガリア様」
ガリア王にそう言うと良い笑顔になり
「そうか!我が娘であるマリアを救ってくれた若者とは貴殿の事だったか!!!」
ガリア王がそう言いながら笑う。
そして続け様に
「それに正体を隠す必要は無いぞ、「未知の探求者」のパーティーリーダー【支配者Ω】よ」
「?!・・・バラしたな?Α」
正体がバレたと思った俺はアズールに圧を向ける。
彼女は怯えながらも
「し、失礼ながらマスター、今だからこそ王様に会って頂きたかったのです!!そ、それでお許しを・・・」
「そ、そうだ今回の件は貴殿に会いたかったと言う事を思ったからこそ私の王令で呼んだのだ、彼女を許してやってくれないか?」
ガリア王は流石にその場で察したのか、焦りながら止めに入る。
そんなガリア王を見て俺は深い溜息をし、頭を抱えて
「・・・分かりましたガリア様がそう仰るのなら」
「ふぅ~・・・」
「Α、お前は後でΒに会ってもらうぞ?」
一息つこうとしたアルファことアズールに追い打ちをかける。
彼女は青ざめて俯きながら失礼しましたと退室をする。
その後に目を覚ましたらしいマリア様が純白なドレスを身に纏いながら玉座の間に来た。
「お父様、私にもお礼を言わせて下さいまし」
「う、うむ!私は席を外すとしよう。」
ガリア王がそう言いながら立って玉座の間を出た。
俺はマリア王女に引っ張られながら彼女の部屋に入った。
王女様らしい可愛いデザインを催した部屋になっている。
そしてお互いに椅子に座りメイドが持って来たであろうお菓子をひとつまみする。
「この度は私共々助けて戴き、有り難うございます。オウガ様」
「いえいえ、(せっかく正体隠したけど)人助けするのは当たり前なので」
「それと――――」
頭を下げて礼を言い、頭を上げた直後に続け様に
「彼女に頼んだのは私です。あまり彼女を責めないで上げてくださいね?」
「はぁ、マリア様がそうおっしゃるのなら(ベータを使ってのお仕置きは無しにするか)」
上目遣いに弱い俺はマリア王女にどストライクの為、何故かしらそういったお仕置き等はしないでおくと決めた。
だって上目遣いで爆乳枠だよ?自尊心のある俺には勝てねぇもん(※言い訳)
「うむ、これから仲間を集めに行くのか」
「はっ、その為にマリア王女様にご同行して頂きたく許可を貰いに来ました。」
翌日、マリア王女を連れて仲間を集める旅に出る許可を貰いに王様に会いに来た。
「無論、我々が責任もって護衛致しますのでご安心を。」
「うむ、オウガ殿が言うのなら連れて行ってくれ、世界に出て見聞を広めさせたい」
それに・・・とガリア王は続けて
「上流騎士達と遠征に行って今週に戻って来る息子のヴァンに元々王座を継がせるつもりだったしな」
「左様ですか。わかりました。」
そう言いながら門の前までマリア王女様連れて出て来た。
国民に姿を晒すのもアレなので同行するアズールに変装セットを王女様に着替えさせ、城を囲う砦を出た。
「さて、最初にアイツら二人に会いに行くか」
今回の話しはここまで。
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次回episode零act伍「オウガ、双子の姉弟を連れて行くその①」です。お楽しみに!