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オメガ~追放者の絶対支配~   作者: ユウタ
序章【始まり】
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episode零act弐「オウガ、人助けの為に能力を使う」

前回のあらすじ:王都のギルドに所属していたFランクの冒険者オウガはギルドマスターの理不尽な対応により冒険者としてのライセンスを剥奪される事に。しかし本人はさほど悲しむ事無く、新しい職場探しのついでに散歩していたら突然女性の悲鳴が聞こえて―――

「な、なんだ?女の悲鳴が聞こえたけど・・・・あっ」


深い森の奥に進むと王家の紋章が彫られている馬車が壊れていてあちらこちらには傷だらけで気絶している王家の騎士が倒れていた。


一人は息をしており・・・俺はすぐさま駆け付けた。


「お、おい大丈夫か?!」

「た、頼む・・・王女様を助けてくれッ・・・ゴブリンの群れが王女様を攫って行きやがった」


ここからそう遠くないと判断した俺は大怪我を負った騎士に回復薬セットを持たせて俺は急ぎ足で王女様を攫ったゴブリンの群れを追いかけて行った。


ゴブリンは通常森林等には巣を作らず巣穴となる洞窟あるいは山頂付近等に大穴を開けて巣作りを始める事が在る。ここヴィドの大森林は歩けば歩く程奥が深く大森林以前に【迷い森のヴィド】なんて事も言われている。


「ゴブリンの群れがこんな迷い森に来れるはずがない・・・って事はもしかして・・・あっ、居た!」

「ギギッ!ギギギッ?!(おい!まだ出口見つからないのか?!)」


ゴブリンの群れが早速、迷い森のヴィド特有(・・)の【正規方向感覚喪失】をじっくりと味わっている。


例えSランクのベテラン冒険者や王家御用達の人達でも流石に別ルートを利用して迂回する。


「ギギギッ!ギギギギッギギギギッ!(うっせぇな!こんな所で近道利用しようって言った奴はどこのどいつだボケ!)」

「さて、能力(スギル)使って乱闘起こすか」


俺はそう言いながら少しずつゴブリンに気付かれない様に近づく。

ゴブリンは捕まえた獲物は襲った時にその場で適当に判断する事が多く、ゴブリンリッチーが指揮していなければ大抵はその場で種族問わず女を犯したりする事の方がある。


「仮面付けて・・・・っとうっし行くぞ―――【支配コントロール】!」

「ギギッギギギッ!?(んなッ身体がッ?!)」


俺は次々と能力(スキル)の【支配コントロール】を使ってゴブリン達の動きを支配し


「さぁ、仲間同士で殴りあえ!」

「ギッギギギギィィィィッ!!!(だッ誰か助けてくれぇぇぇぇッ!!!)」


とことん仲間同士の喧嘩を始めさせた。

俺はその間にボロボロになって気絶している王女様を素早く生い茂っている長い葉の雑草を隠れ蓑にして保護した。


そうしている間に最後の一体の支配を解除して自由にさせ、目の前に出る。


「ギギギギッ?!(誰だ貴様はッ?!)」


俺は息を潜ませ、手に持っている護身用のナイフを目の前で突き立てながら突進をする。


「ギギャッ?!(グハッ?!)」


俺はゴブリンの血が付いているナイフを生活魔法で奇麗にしてから王女様を担いで元の場所に戻る。


すると騎士達が皆手渡しておいた回復薬を使い切ったらしく全員が無事に回復してその場で待っていた。


「おっ、丁度全員居る」

「・・・むっ、貴方は・・・」


ボロボロになった王女様を無事助け出した事を報告し、不思議な紋様を施してある少し長めのマントを羽織らせて騎士の方々に引き取らせる。


そして礼を聞かずにその場を立ち去る。


「・・・さぁてと・・・あっ、あのマント・・・まぁいいや面倒臭い」


そしてその日はあっけなく宿に戻り女将に愚痴を零しつつも食事を終えて部屋に戻る


「・・・そう言えばあの王女様・・・大きかったな・・・」


俺はそんな不純な考えをしながらベッドにダイブして眠りに就く。


一方その頃王城では


「ほう、我が娘マリアを黒い仮面をつけた長マントの男が助けたと・・・・」

「はっ、あそこの森はランクの高い魔物も迷いやすいので行来する際は時間惜しみながらも迂回しないと駄目だとも注意を受けました」

「うむ、ヴィド大森林にて経験のある手練れの冒険者か・・・?」


王様と護衛を担当していた騎士が話していると奥から一人のクールなメガネっ子が来た。


「陛下、王女様がゴブリンに襲われかけたとは本当ですか?」

今回の話しはここまで。

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次回:episode零act参「オウガ、王族に好かれる」です。お楽しみに!

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