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奇跡の少女  作者: 狼☆
2/7

2:事実は…

 とにかく、もっとまともに話をしてくれる人を探さなきゃ。


 それか、逃げなきゃ。


 そう思いながら私は立ち上がり、部屋を出ようとしたわけですよ。








 当然、止められたわけですよ。


「あっ、女神様!いったいどちらへ行かれるのですか!?」


 これは……逃げようとしていることがばれてるのかな?


 でも、私は負けませんから。


「えぇ、ちょっと外の空気に当たろうかと」


「それなら女神様、私がお供します」


 さっきの女の子だ(T_T)


 放っておいてくれたらいいのに。







 外に出て思いっきり夜の空気を吸う。


 私、人が沢山いるところって苦手なのよね。


 息苦しくなるじゃない?


 そういえばこの子の名前なんだっけ?


 えーと、確か人に名前を尋ねるときは〜、まず自分からだよね?


「ねぇ、私の名前はミライって言うの。あなたは?」


 長椅子に座りながら訊ねた。


「わ、私は、エレナと申します!あの、ミライ様ですね!素敵な名前です」


「そぉ?昔はいじめっ子たちにミイラミイラ〜って言われたのに」


「!!め、女神様に向かってそんなことを……!!?」


「そもそもなんで私が『女神様』なの?私は何もしてないよ?」


 そう、私は何もしてない……












 デルトールの町は最近、ある《脅威》に悩まされていた。


 満月の夜になると、狂気の狼男が町を襲うのだ。


 狼男は人外の力を持つし、どこからやって来るかもわからない。


 誰も退治できないのだ。


 そもそも何故狼男が現れるようになったのか。


 それはわからない。


 ただ、町から一人の男が失踪したときと狼男が現れ始めた時期が重なり、その男が狼男だったのだと町人達は言う。


 私はそんなことを知らずに、満月の夜を散歩していたのだ。


 そこで悲鳴が聞こえた。


 2mはありそうな狼男が子どもをその巨大な手で鷲掴み。


 そして狼男は私に気づいて、ゆっくり近寄ってきたの。


 私、すごく恐かった。


 恐かったけど、声も出ないし、足も動かなかった。


 町人の一人が後ろから銃で撃った。


 狼男は子どもを手放したけど、気にする素振りも見せずに私の前で止まった。


 そのときだ。


 狼男は、つぶれた。


 グシャッと。


 岩が、空から降ってきたのだ。


 それを見ていた町人達は唖然としてその光景を眺め、私はなんとなく狼男のそばに屈んだ。


 狼男は既に息をしていなかった。


 私は子どもを抱き起こし、町人のところへ連れて行った。


 でも、酷い恐怖に晒されたせいかな?


 そのまま座り込んだとこまでしか覚えてない。


 たぶん、そのまま寝ちゃったんだと思う。


 私ってどこでも眠れちゃうんだよね。


 ってことで、私は何もしてないんだよ?






「ってことで、私は何もしてないんだよ?」


 とりあえず口でも言ってみた。


「ZZZ・・・・」


 Σ(@д@ )


 ……寝ちゃってる〜!!


 わ、私!せっかくちゃんと喋れてたのに〜〜!!

次話で彼女はその天然ぶりを垣間見せることになるでしょう。

ですが、どんなストーリーになるのか作者もまったく予想が出来ません。

思いつきで書き始めるのは止めたほうがいいですね。

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