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「私はアパレルだったけどね


べつにアパレルだけじゃなくって他からも女性にアプローチしたいわけ!


中からも外からも女の子をこうキラキラーってさせたいわけ!」


「はあ」


メイドからご主人様はどんなダンジョンにしたいですかって聞かれたら今度は私のターンだった

若干本社のトークとかぶるのは許してくれ


「もう、ミカリちゃんのショップでキレイになりましたーって、

女の子に生まれてよかったーーキラッ

みたいなの?」


「はあ」


せっかくミカリが考えた最強のショップ、、じゃなかったメイドのいうダンジョンとやらについて本社会議より熱く語ってやっているのにメイドはポカンだった

勉強しすぎて女だったの忘れたとか?


「すいません、不勉強で

ぐ、具体的にお願いいたします」


「メインカラーはピンクと黒ね!


壁紙はピンク!白のほっそいストライプ入りのね

腰壁は黒、艶あり。奥には暖炉、ピンクのデコラティブなやつ


センターにミカリのMを細めの筆記体で刻むように!天井は壁と同じピンクで!


シャンデリアはセンター、前後、計3台LEDでいいから。コード見えたら殺す

めっちゃ可愛いやつね!


床は絨毯!もちろんピンク!足が軽く埋まるやつ。


センターに陳列代わりのテーブル、黒、猫脚、楕円、、、、」


もう、マーライオンのごとくあふれ出したね!

誰にも縛られない自分だけの理想のショップ!理想の空間!空気!

舞と夕実にだってここまで言ったことないし!コーラ飲む時間さえ惜しいわ

飲むけど




その時メイドが目を輝かせて

「これ、こういう感じにご指示されたかったんですぅー」

とか言ってるの知らなかった

まあ見てても通常営業と思っただろう





さらにしばらく空調、トイレ、バックヤード、ストックまでの動線などさんざん語った後、

センターテーブルに置くイソスタ映えしそうなピンクの薔薇のディスプレイについて花びらのサイズにまで言及した所で、私はメイドを見て言ってやった!


「って言う感じのショップにしたいんだけどどうよ?」


「はい!ご用意致しました!」




メイドとはやっぱり違う国だけあって日本語が通じないと思った

ここは「わぁ、ステキなショップ!私もいつかそんな所で働きたいですぅ」なんだよ!


〈モコォ〉


さっきまで石の床だったのに足がヒールごとピンクの絨毯に軽く埋まっていた。天井には3台のシャンデリアがキラキラしていた


頭のいい奴が考えている事はさっぱり分かんないけどすげーって思った

イセカイって所の謎技術バンザーイ!


その後、謎技術で、細かい所を修正した

メイドはやっぱり女をどっかにおいてきたからか、かわいいをかなり履き違えまくっていた


どうしてフェイク暖炉に牙の生えた青白い顔のおっさん住んでるんだよ!

「新人クラスどころか、中堅クラスでもお呼びできない方なんですよぉ」

じゃないよ!あたしが客なら1000パー帰るし、二度とこないわ


マントルピースのミカリのMから血がしたってるじゃん!どMのMじゃないし!


その気遣いとやら全く効いてないから!


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