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くっそ、ヤバい
フレアさんのことで忙しかったのは確かだけど
それは言い訳にすぎないよね
わかってる
ショップとして
本当に大切な事を忘れていました!!!!
なんと!
ブラック滅亡希望のこのミカリちゃんが!
まじで!
うちの従業員に給料払うのすっかり忘れていたわ
そもそも採用の時に何にも決めてなかったわ
「はい!
と、言うことで今日は給料についての従業員会議です
まず、お給料払うの忘れててごめんなさい!」
「ミカリ様、頭をあげてください!
私達は召喚された身です。そのような物など」
「そうです!ミカリ様のご希望のダンジョンを作りあげる事が我らの喜びです」
「ブモォ」
「はーい、はい!はい!
私は新しい階層が欲しいでーーす!」
おい、メイドお前ちょっとは空気読めよ
そんたく!そんたく!
「だって、このダンジョンってすごーくポイント貯まってるじゃないですか?
最初はいろいろあって本部からダンジョンポイントの大幅支給がありましたけど
今は毎日の売り上げも相当ですしー
新人としてはかなり上位に食い込める超優良ダンジョンですよ!
だからー
私は新しい階層を作ってダンジョンとしてもっと、もぉーーーっと成長したいんです」
うちの店優良ショップだったのか?
ダンジョンポイントとか結局よくわかんないし、HPとかいう電子マネー会計メインだから、毎日のレジ合計出さなくって楽ーとか思って放置してたわ
「でもさ、メイド
確かにM’s cuteは一階がショップと、ウチらの家
地下1階がブラドの家と作業場だけどさー
今で十分じゃない?
新しい階層とか何に使うの?
それに新しい階層とか本当に給料がわりに作りたいワケ?」
「是非!」
メイドってばまじ食いぎみのお返事
こいつこういう時にめっちゃテンション上がるんだよねー
とか思ってたら他の2人もめずらしく反応した
「あの、ダンジョンを良くする為と言うことでしたら、僭越ながら、私新しい階層に農場を作りたく
ケーキに使う材料を収穫からすべて管理し、さらになる高みにたどり着きたいのです」
「!!それならば私もゴールデンデーモンスパイダーの召喚と飼育をお許しください
刺繍に金とプラチナの柔らかく細い糸が使いたいのです」
「わぁ、新階層にピッタリですね!
ミカリ様、新階層地下2階増設決定でいいですよね!
増設♪増設♪」
増設♪増設♪って本当にそんなの欲しいんだ
みんな目がキラキラしてるよ
地下に農場とか意味不明で、さらにスパイダーって言うからにはクモだよね?
若い女がクモ飼いたいとか病んでるよ
給料もいらないから新しい階層と、農場と、クモ欲しいってどんなブラック店舗なんだろ?
みんながいいならいいんだけどさ
新しい階層はメイドがさっくり謎技術でどうにかするだろうし、みんなが納得する給料は支払われる事になったみたいだし
まいっかー
チョコは?
なんか欲しい?
ああ、例のやつねー
わかってるって
護衛部屋にいる時に出してあげるね!
ここだとブラドうるさいし
私もあれ食べたいんだよね
「ブモブモブモ!」




