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丸1日、閉店までパメラさんの視察は続いた


ティールームから接客のチェックしていたのかな

ブラドのチーズケーキは全種類が彼女の胃に収まったらしいから、メニューのチェックもか

あの人の胃袋どうなっているんだろうか




「そういえば、あなた自分ステータス見たことないでしょう?」


閉店後のスタッフの夕食にナチュラルに加わったパメラさんに問いかけられた


今日晩ご飯のメニューは生姜焼きとオムレツ、レンコンのキンピラ

パメラさんの前にはご飯とは別にワインと生ハムのセットが置いてある

ワインは赤のカベルネなんとか、なんとか、、、ブラドセレクトのやつ

生ハムがスルスルと彼女の口に消えていく


「ないでーす」


「でしょうね

『ステータスオープン』っていってみなさい」


「ステータスオープン!


あはははーーー!

えーーナニコレー」


私の目の前には透明な板が浮かんでいてた

指でツンツンしてみる

変な字が書いてあるよ

日本語じゃ無いし、よくわかんないけどざっくりこんなかんじ


-----------------------------------------

名前:ミカリ マツダ(1)

種族:ダンジョンマスター(ヒューマンタイプ)

LV:7

HP:3497/3500

MP:277744/289000

筋力:52

頭脳:72

俊敏:45

精神:378

運:4444

スキル:付与*,加護*,発注*

-----------------------------------------


「ミカリ様の生命力や魔力、能力が表示されいるんですよ」


「うーーん、戦闘能力は絶望的ね

魔力自体はあるけど、、

まあ魔力しか無いわ」


意味わからん


「えーと、簡単に言うと、

ミカリ様はそう簡単には死なないけど、、人間でいうと赤ちゃんに毛が生えたくらいの戦闘能力しかありません、戦闘に全く不向きです」



え?ほぼ保育園児並みってこと?

べつにショップやってて戦闘する事なんてないでしょ?

どういう事?万引き犯とか強盗とか想定してるわけ?

魔法とかは?


「あと、魔力もそこそこあるんですけど、

多分高度攻撃魔法は無理っていうか、、、

頭脳値が邪魔するっていうか、、」


おーい、夢とファンタジーと冒険の世界じゃなかったのかよーー


「おそらくミカリ様に高難度の魔法は覚えられません

適正もありません」


ゴブに真顔で全否定された

ゴブって意外に容赦ないところあるよね


はいはい、現実とショップの世界です

知ってた、知ってた

底辺、底辺


私も飲もっかなー


「ただ、この付与と加護スキルがこのダンジョンの強みね

発注は、よくわからないわ」


私はむしろ発注しかわからないわ

へー、日本から普通に輸入できるのは私のこの能力あるからなんだー



ブラドー、私も赤ワイン飲むー

うわ、これめっちゃ渋いよー甘いのにしてー

チーズ鱈食べたいーー

チーズ鱈発注ー!わー普通にチーズ鱈出た

もう、メイドいらないんじゃない?


私が現実逃避している間にみんなはしっかり話合いを進めていたみたいだ


「では、ミカリ様はダンジョンマスターとしてあまりにも不公平では?」


「運だけでしぶとく生きていくタイプですよ!きっとー」


「運ね、それもあるかもね

現にそれを活かしてこのショップにしちゃったし


それと、推測だったのだけど、私はこれでほぼ確信したわ

このショップのシートマスクとか、アクセサリーとか、その他販売する商品にはダンジョンマスターであるミカリの付与効果がかかってるのよ」


「ええ?!」

「まあ!」

「なんと!」

「ブモォ!」


「ゴクリ」

で、付与ってなによ?




「いままでシートマスクとかおかしいって思わなかったかしら?」


「確かに効果が出すぎるなーって思ったけど、日本からの輸入品になるから、そういうこともあるってメイドが言ってたような」


「それも多少はあるでしょうけど、メインはおそらくあなたのスキルよ

実感出来るようにやってみましょう


じゃあ、ミカリ、私にシートマスクしてみて

お肌が若くプルプルになりますように、って意識しながらよ」


「ふあぃー」

ううぅ、お酒弱いのにいきおいでワイン飲み過ぎたかも

視界がクラクラするぞ

失敗しないように気合い入れて貼らなきゃ

若くーー若くーーープルプルなお肌になりますようにーーうりゃー


ぴろーん

ビカッ


あははーー、いつもより激しく光ってまーす

このワイン甘くって美味しいねー


そろそろはがしまーす

ペローン


あれー?みんなシーンとしてる?


「あははーーパメラさん小学生みたいになってるー

うけるーー」


そこには明らかに幼女と化したパメラが座っていた

赤ワインのグラスを片手に

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