表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/64

4

「てか、(モグ)私死んだのに生きてるの?(モグ)」


動揺し過ぎてポテト止まんないわ。メイドピシッとした姿勢のままポテト追加してくるし、、(モグ)カリカリだよぉ


「なんで死んだ私を誘拐して来たのよー!?(モグ)


すず子と(モグ)昌幸かわいそうじゃん、娘のお葬式ぐらいあげさせてやんなよー(モグ)


死んだ私に何させようってのよー


ポテトばっかりでコーラは追加無いわけ?(モグ)」



「現状に興味を抱いていただいて、私、大変感激してます。(ふむ、メックはミカリ様の精神安定に効果大っと)


おひとつ、おひとつ誠意を持ってお答えさせていただきますよ。

あ、こちらコーラです」


メイドは本当に懇切丁寧に教えてくれた。


私が日本では死んだことになっていて、死体もちゃんとあって、時間のズレの話はさっぱりわかんなかったけど、あのあとすず子と昌幸はちゃんと私のお葬式をあげる事ができたらしい。その後、にーちゃんと3人でがんばってほしい

にーちゃんが彼女って言ってんの地下アイドルで、彼女って思ってんのにーちゃんだけだから

嫁とかないから

がんばって。


それにあの時渋谷で私が倒れて、真っ先に救急車を呼んでくれたり、親に連絡してくれたのは舞で、遺影も舞のスマホにあった写真から親族でも顔が私って判別できる程度に盛れたのを選んでくれたらしい。声だけデカいメスゴリラとか言ってごめんね、舞。いつも気使いしいなの知ってたよ。




ミカリは松本ナントカって言う人と間違って死んじゃったとか、なんでミカリが松本ナントカって人の代わりに間違って選ばれて死んじゃったかとか、時空間ズレみたいな原理とか難しい事言い出したんで、もうそういう説明はいいって言った。


舞や夕実が代わりになんなくって良かった

舞はひとりっ子だし、ナオ君は夕実居ないと生きて行けないし


たぶん私がベストだった

つーか、今微妙に生きてるみたいなもんだし。



「さてさて、ご主人様の使命はダンジョンの運営でございます!」


私がポテトコーラの神ループでしんみりしてるところにメイドがカットインして来た。こいつには情緒ってもんがないらしい

上目遣いでゴリゴリ押してくる


「私、研修ではダンジョン運営説明の練習を血ヘドはくほどやらされました

 

それはもう水の流れる如く説明できるのでございますよ。しばし、ご主人様のお耳を」


「無理」

勝手に流れとけ




--


またメイドは何も無い部屋の角に向かってブツブツ言いはじめた


一度、こいつが落ち込むとエライキモいと学習したばっかりだった

帰りたい、一回死んでてもいいから渋谷に帰りたい

かわいそうはかわいそうだけどハッキリいうのも優しさだよね


「グスッぅ、本部の了解取れましたぁ

ダンジョン運営説明は後日に回してもいいそうです、グスッぅ」


「もう、そう言う難しい事はわかんないって言ってるし!

私運営とかわかんないし、アパレルのショップしかわかんないの!


もー、アンタもポテト食って気を取り直しなよ!」


「へっ、ふわぁ(モグぅ)、わぁホントにわかんなくてもどうでもいいやぁ」


メイドの口にポテト突っ込んでやった。ほらポテトって神って言ったじゃん。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ