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〈ダンジョンがLV5にアップしました
Sレアガチャチケットが付与されました〉
会計の度に謎放送が入ってくっそうるさかったので、基本offにしてたからなんだろうけど久々に聞いたわ
謎放送がなんかくれるらしい
「ミカリ様!レベルアップおめでとうございます!
まさかこのダンジョンがLV5になる日が来るなんて、、、
うううぅぅ
私も名前も与えられないまんまがんばったかいがありました、、
うううぅぅ
早くガチャしましょう!」
レジからメイドがすっとんでくる
いや、レジ戻れ、レジ
お客様まだいるから!
新しくできたティールームではユリアーヌさん、リンさん、ローズさん、マリアレ先生のいつものメンバーでお茶してた
今日はここで会議なんだって
みんなM’s cuteによく来てくれるけど、王都からここって5、6時間かかるんでしょ?
お仕事大丈夫なの?
これが仕事?
ならいいんだけどね?
そういえばフレアさんはまだ来てないみたい
こないだお買い上げしてくれたオレンジ色のスカートはいてる所見たかったなーー
フレアさんの髪色とまじ合ってて、まじ最強のモテコーデなんだけど!
「フレアは今日はどうしたんだい?」
ローズさんは少し言いにくそうに切り出した
「王都では最近空を見るとよく飛んでますでしょう?
今、王都は竜騎士の選定シーズンなので、、
だから若いドラゴン達が国中から集結していて」
「あら、もうそんな時期だったかしらね」
「ええ、それで、その、、、
フレアったら竜騎士候補生でも無いのに
その若いドラゴンのオス達に
どうも、そのなんて言ったらいいのか、”求愛”されているみたいで
それも、フレアが街中を歩いてるだけでもオス達がわらわらと寄って来ちゃうらしくって
さすがに本人もまわりも危ないから外出できないんですの」
「ドラゴンが人にそのように?
はじめて聞きました」
「私も調査に協力いたしましたが、
竜涎香を焚いている訳でもないし、
アーティファクトを使用した形跡も無いし
本人も今までこんな事は無かったって言うし、もう大変みたいで」
「「「まあ」」」
なんかフレアさん大変そう!
言いながらローズさんこっちを見るのやめてほしいんですけど
うちは怪しい香水もフェロモンも売ってないからね
とりあえずお茶飲もうよお茶!
今日のお茶は侯爵夫人が来た時と同じやつ、タルトも同じのが並んでいる
マリアレさんからのリクエストだ
そういう所も目ざといよね
「美しい色ねえ」
「この紅茶いいわね」
「タルトも絶品です」
「ええ、おいしいわ」
でしょ?でしょ?
「せっかくのティールームですから、今後もこちらでお茶とケーキもいただきたいわ」
「ステキーー」
「ええ、ウェルカムドリンクだけじゃなく、ゆっくりお茶する時間がほしいわ」
「いいですね、サロンの時間調整にも使えそうです!」
ローズさんはソファを愛でる時間が欲しいだけじゃないの?
マリアレさんお金のからみそうな話にはさらに敏感なんだから
「カフェもやるってことですよねー?
うーーん、スタッフがなーー」
M’s cuteの今のスタッフは、私とメイドがサロン対応
ゴブが待合室の対応みたいな感じになってる
カフェをやるならあとひとりは確実に必要よね
「ガチャしましょう!Sレアガチャ!」
メイドがうざい
レジは?終わってしまったのか
ガチャ?それも求人なの?
「Sレアが手に入るかもしれないチャンスですよ!」
「ミカリ様、私ももうひとり欲しいと思っておりました」
ゴブまで
たしかに今でもスタッフの数はギリギリ
有給取りにくいよね
新人教育はマリアレ塾にでも放り込めばなんとかいけるかな?
もしカフェスタッフの求人するとしたらー
元気がよくってかわいい系女子もショップの雰囲気にあっててイイかな?
接客メインだからちょっと頼りがいのある年上女子もありだな
「それではSレアガチャ スタート!」
ってメイド!
まだ求人するかどうかは決めてないって!
〈てれってー
☆Sレア☆ドラキュラ伯爵が当たりました〉
振り向くとそこにはなんか見た事のあるおっさんが立ってた
うげー、こいつ前にフェイク暖炉の中にひそんでた変質者じゃない!?




