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続 フレアの場合



シートマスクとやらを顔に貼られたが、何よりも白衣の女が気になって仕方がない

店主が何かいろいろと聞いてくるが、全くもって耳に入らない





「では、こちらのビジュー付きフープイヤリングはどうですか?」


--------わかる!!!!


この耳飾り、相当な技物!


あの太陽を模した円形、そして何よりあの小さな魔石から伝わる波動!

火属性魔法にしか詳しくない私にもひしひしと訴えてくるこのエネルギーは、

もしやアーティファクトやもしれぬ


ゴクリッ




「こちら3色展開でぇ、


フレアさんには是非ピンクをトライしていただきたいんですよね、

大人かわいくってぇ、、」



「いただこう!


3対すべてこのフレアが我が身に帯びよう!」


「わぁ、ありがとうございまーす


今すぐご利用になります?

じゃあ、こっちのピンクのをお耳につけちゃいますね

キュキュッと」



!!!!ッ!みなぎるっ!


細いフープが耳に下げられた途端、足の先から、指の先、髪の束にすら、体の隅々までエネルギーが満ちていくのがわかる

今なら王都のダンジョン深層のモンスターを1人で駆逐できるような気すらしてくる


「お鏡こちらに置きますね、


どうですー?

ピンクお似合いですよぉ」


鏡の向こうからどこか少女めいた赤毛の女がこちらを呆然と見つめていた

つややかな頬は赤らみ、そのまなこは戸惑いながらも生命力にきらめいていた


私は悟った

あの白衣の女もこの不可思議で強大な力を我が物としているのだ





--

ローズの場合



私達はピンク色のソファセットに案内された


こんな脚にまで細かなで美しい細工の施されたソファ見たことがない

この技術を持つ家具職人はおそらく王都にだって、10人もいない


絨毯だって別格よ

この毛足の長さと足触り!

デーモンスパイダーの糸よりも肌馴染みがいいなんて!


隣のフレアを見やると冷や汗が腕をつたっている

この家具たちに驚嘆しているのだ


わかるわ、このクラスの家具がこのような山奥に存在することはおかしい


ううん、でも違うの!

この家具達は盗賊稼業なんかで集めた物ではないわ


何故なら近隣の国にこれほどまで質の高い物は存在していないの!!!

あったら私が全財産をかけて買い集めているわ!


そんな思いをこめてフレアにアイコンタクトを送る

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