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「本当にこの森の奥にそのような夢のような場所が?」


「ええ、夢でない事はこの私のお肌が証明いたしますわ(ぷるん)」


数人の女性達がM’s cuteに向かう森の中を馬車に揺られて移動していた

案内役としての〈銀狼の牙〉の面々を伴って


「ユリアーヌのお肌が劇的に変化したっていうのは私が保証いたしますわ


ユリアーヌとは短くないつきあいだし

もっとお手入れすれば光るタイプなのにってずっと思ってたわ

まさかこんなに魔法みたいに変わるとは思ってなかったけど」


「魔法でもそんなお肌がいきなり変わるような呪文ないわよ!もちろんアイテムもね」


「持ち帰ったサンプルは解析すら出来ませんでしたからね

解析した薬師ギルド職員の手だけ無駄にプルプルになりましたけどね!

えぇ、ハゲたジジィの手だけ無駄に」


馬車に乗っている女性達はこの国の大きなギルドの上層部に位置する女性たちと、スノークの町のギルド長の秘書、そしてユリアーヌである


肌がプルプルになるダンジョンができたと聞いて、他の職員を押しのけて王都から再調査に出向いてきた猛者達である


「襲ってくるモンスターなし、

変わった格好の女が3人、

高級な菓子屋のごときしつらえ、、


本当にダンジョンなのかしら

まあ、いざとなったらね」


「「「ふふふ」」」


集まった女性達はただのギルドのお偉いさんではなかった


冒険者ギルドからきたフレアは現役S級の冒険者で「炎帝剣のフレア」の二つ名を持つ魔剣使い手


魔術師ギルドのローズはいくつものスタンピードの制圧に関わってきた

その広域魔法のえげつなさから「殲滅の魔女」と呼ばれている


薬師ギルドのリンは王都の薬師ギルド長である

彼女にしか調合できない危険な薬がいくつもある

国の薬師ギルドのトップさえ彼女の年齢は知らないと言われている


3人の内、誰が出ても生まれたてのダンジョンなぞひとひねりなのである


〈銀狼の牙〉の男達は馬車の荷台のすみで青い顔をし存在を押し殺している



しばらくして馬車が止まり、道なき道にユリアーヌの朗らかな声がひびきわたった

「さあ、夢の国はもうすぐ!

ここからは歩きですよー」


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