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おちつけ、私

--この3人の中で接客の経験者は私だけ


ゴブはご挨拶が出来ただけで100店満点の絶賛新人教育中だ

メイドに至っては半フリーズ状態で

「一般枠には入れないって言ってたのにぃ、、」

と相変わらず訳のわからない事をつぶやいている

壁に向かってブツブツタイムに突入するのは時間の問題だ


目の前のお姉さんはツレを問答無用で吹っ飛ばす怪力と思い切りの非情に良い方というのはわかった

ヤバいヤツやん

壁に寄せてあげられたられたおっさん達にも人権あげてほしいよね

もうひとり後ろにいた男子は真っ青になってるし


「いろいろおうかがいする前に何かお飲みになります?

ストロベリーベリーフラペチーノなんていかがです?

あ、お連れ様はどうなさいます?」


最初にショップに面接行った時よりも緊張したわ


「ああ」

お姉さんはコンビニ前でゴミ箱を探すくらいのヤル気の無さで壁際の2人を見やると、手に持っていた白い枝みたいなのを構えてもごもご言った

次の瞬間、白い枝がキラキラしたかと思うとおっさん2人がよろよろと動き出した

お姉さんも謎技術の使い手らしい

青い顔をしていたにーちゃんが2人にかけよって行った

イセカイ人的ジョーク笑えないわ、お仕事だから笑うけど


「アハハーミナサン、ナカ、ヨロシインデスネーーー




メイド、こっちにストロベリーベリーフラペチーノ1つ

お連れ様にテーブルと椅子とコーラとポテト!


ゴブ、そのテーブルに座ってもらって!」


こっちも謎技術で対抗するよー

メイドはかろうじて再起動

わたわたしながら出す物を出した、テーブルは多少ダサいがしょうがない。


ゴブ、お客様の誘導は首ねっこつかんじゃダメだ、後で教えてあげよう

お連れ様もポテト食っとけ、お客様の体をはったイセカイジョークを私は忘れないからね


「ストロベリーベリーフラペチーノよろしかったどうぞ~」

もちろんショップでこんな物出した事無い、サロンでだってミルクティーがせいぜいだ

でもなんかこのヤバいお姉さんに気持ちアゲてもらいたかったんだよね

そーれーにー!オープン記念だし!お客様第1号だし!


お姉さんはおずおずとボトルを手にした

私が思いつく最上級のドリンクだから飲んだら気分めっちゃあがるよ


「それで、今気になってる所とか、もっとキレイになりたいって所あります?

私店長のマツダです。」


「私は、ユリアーヌ。


今迄、私、私のキレイの為に何にもしてこなかったの

ずっと魔法に打ち込んできたわ

後悔なんかしてない、でも、

(ズゾーー)

私はね、私はね、私はね、、、」


淡々と話しはじめたユリアーヌさんだったがストロベリーベリーフラペチーノを飲むと急に饒舌になり、ノンストップで小一時間語り出した、これは相当たまってるわ



---


ミカリ的にぎゅっとまとめると、


・キャリアの為に勉強も仕事もがんばった

・そこそこのキャリアは出来たが美容関係はサボった

・職場の小娘ファッキン


オッケ、オッケ!そういう事ならミカリちゃんに任せておいて!




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