(割り込み)『世直し暗黒神の奔走2』発売記念 特別書き下ろしショートストーリー
この回は、2017/4/22(土)に一巻に続いて書籍化された『世直し暗黒神の奔走2』の発売を記念し、特別に書き下ろしたものです。
特定店舗でお買い上げになると付いてくる特典SSのモデルとして書かれた『ライブトークおまけ 楽屋のシルティス編』と、これを気に本作の疑問に答えるトークコーナーで構成されています。
前後の話と脈絡はありませんが、2巻発売のお祝いと、拙作を読んでくださる皆さまへの感謝の気持ちを込めて書きました。
楽しんで読んでいただければ幸いです。
ライブトークおまけ 楽屋のシルティス編
「……はい、ライブも無事終了し、お疲れ様なシルティスさんの楽屋にこの僕、主人公クロミヤ=ハイネがお邪魔しております」
「いや、なんでお邪魔してるのよ? アタシ汗まみれのステージ衣装早く着替えたいんだけど? またアタシのパンツ見る気?」
「ここからは特別企画。シルティスの本音に迫る、ライブ延長戦・楽屋トークをお送りします。司会を務めます主人公クロミヤ=ハイネです」
「執拗な自分押し!? ……まあいいわよ、要はライブの感想とか簡単にまとめればいいんでしょう? ……皆やっほー☆ ライブが終わっても元気は続く、水の勇者シルたんだよ☆」
「キャラづくり逞しいですねえ。それではまず普通のお便り。ふつおたのコーナー行ってみたいと思います」
「ふつおた!? どこにもってきたいの、このトーク!?」
「まずは一通目。『ハイネさん、シルたん、ハイヴィレわ!』」
「は、ハイヴィレわーッ! ……って何コレ? 挨拶!?」
「水都ハイドラヴィレッジで大流行りの挨拶だそうです」
「水都ハイドラヴィレッジを代表するアタシが知らないわよ!? 作為的に流行させようとしてない? そういうの大概外すわよ!?」
「『私はシルティスさんの歌をいつも楽しみに聞いています。今日はそんなシルティスさんに質問したいことがあってお手紙書きました』」
「かまわずお便り読み出した!? ……ああ、えーっと、応援ありがとう!」
「『シルティスさんは、アイドルと勇者を掛け持ちされていますが、大変ではないですか? どちらか一方に絞りたいと思ったことはないですか?』」
「それはよくある質問だけど、アタシには独自の考えがあって……」
「『私はどちらかと言えば勇者の方を頑張った方がいいと思います』。……水の教団で枢機卿を務めていらっしゃいます、ラジオネーム『怒られなければ不正がしたい』さんからのお便りでした」
「教団関係者!? 何よそれ単にアタシにアイドル辞めさせたい教団側の主張じゃない! しかもそのラジオネーム!?」
「すみません。今日は僕、彼らからの刺客でして。ここでもう一度シルティスさんの決意を表明していただければ幸いです」
「よしきた! アタシは誰が何と言おうと、アイドル勇者を辞めるつもりはないわよ! アイドルもアタシ! 勇者もアタシ! 両方揃って水の勇者シルティスなの! 皆、これからもこのキャラ貫き通していくから応援お願いねーッ!」
「……はい、しっかり言質が取れたところで、僕は水の教団との交渉に向かって倍返ししたいと思います。その具体的な模様は、本編でご確認ください!」
* * *
* * *
「……はい! ここまでが『世直し暗黒神2』店舗特典SSに合わせて書き下ろされた例文SSとなります! ここから先のネット投稿用追加分も、僕こと主人公クロミヤ=ハイネと」
「『世直し暗黒神2』にて初登場! 目玉キャラとなるシルたんことアイドルにして水の勇者シルティスちゃんがお届けしますよー!!」
「どうもよろしくお願いします!」
「よろしこー! ハイネッちとパーソナリティやると話が弾みそうでシルたんワクワク! ワクワクワガター!!」
「シルティスさん、キャラ作んなくていいです。そのテンション継続させるのも面倒ですし」
「……はい」
「で、今回この特別編はめでたく書籍化第二弾となった当作『世直し暗黒神の奔走』を祝して書かれたものなんですが」
「その発売を祝して、一部の店舗でお買い上げになった方に特典SSがプレゼントされるのよね?」
「そうなんです! 冒頭のワンシーンはそれをイメージして同じような文量、展開で書かれたもので『こんな風な特典がつきますよ』というモデルを示したものです!」
「実際、『世直し暗黒神2』についてくる特典SSは、本編内では端折られたアタシ、シルティスのライブの模様をフューチャー! 共にメインキャラであるカレンッちやミラクッちとの絡みを主軸に描かれたものが……、ええと、どこだっけ?」
「アニメ○トさんと、とらの○なさんでお買い上げになればそれぞれついてくる模様です。参考にしてくださいね!」
「そして、この特別編で書かれたのが、ライブ終わりでの楽屋トークと……。上手い感じに組み合わさってるわね!」
「つまり、特典SSではライブ中シルティスが、カレンさんとトークしている編、ミラクとトークしている編があって……」
「この特別編で、アタシとハイネッちが楽屋トークしているみたいな軽快なトークが繰り広げられてるってわけよ! 気になった方は是非とも特典SSをゲットしてみてね!!」
「さて、せっかくの特別編ですから、特典SS以外にも話題を提供していきましょう」
「題してこちら、デデン!」
世直し暗黒神、質問回答コーナー
「こちらは以前感想欄に投稿してもらった質問の中から、話題の弾みそうなものをチョイスして回答。読者さんの疑問を解消しつつ、ちゃんと感想読んでますよというアピールをすることを目論見としたコーナーです!」
「開き直っているわね、嫌いじゃないわ」
「既にこの特別編自体、収拾がつかないレベルでメタフィクションになっていますから、時系列とか知ったことで最新話の内容にまで切り込んじゃいます! 第一の話題は、こちら!」
作中キャラクター、おっぱいの大きさ順位
「……のっけから最低なのが出たわね」
「まあ、でもみんな気になることですし。一度感想欄で答えたことですが、最新話において記録を塗り替える超乳が登場した以上、言及し直さないわけにはいかない」
「大人化したササエッちね……! 何あの、体におっぱいが付いてるって言うより、おっぱいに体が付いてるぐらいの大きさ……!」
「イラスト化されてないだけに言ったもん勝ちです。これまで『世直し暗黒神』女性キャラクターで最巨乳は先代地の勇者であらせられるヨネコさんでしたが、それさえブチ抜いて一位獲得」
「地の勇者ワンツーフィニッシュかよ!? バケモノですかあの土地の女どもは!?」
「元々大地は豊穣の象徴だからねえ……」
「まあ、土地柄が関係したバケモノは置くとして、そのバケモノを除いて最巨乳なのは光の教主ヨリシロ様、ここは物語スタート時点からの巨乳キャラとして面目躍如ね!」
「それに続いて火の勇者ミラクかな? アイツ意外なことに勇者チームの中で一番大きいの正当なおっぱいとして」
「正当なおっぱいって何ぞや? まあササエッちはドーピング疑惑あるしね。大人化も一時的なものだろうし」
「勇者チームの中ではそれに続きカレンさん、次にシルティス、ヒュエと来て子供モードのササエちゃんという感じになります」
「……アタシも決して小さい方じゃないと思うんだけど。上の二人がバケモノよね」
「シルティスをイラストに起こしてもらう時、イラストレーターさんに『カレンミラクよりは小さいけど貧乳ではない感じで』って注文出したそうだよ」
「何その微妙極まる注文!? イラストレーターさん困らせるな!?」
「ササエちゃんのおっぱいは既に『約束された勝利のおっぱい』なので置くとして。……残るのはヒュエか」
「…………」
「……ヒュエは、何と言いますか。本作中むしろ希少価値のある貧乳です」
「巨乳にも美しい巨乳と醜い巨乳があるように、美しい貧乳と醜い貧乳もあると思うの。ヒュエッちは間違いなく美しい貧乳よ!! 『清貧』という言葉があるけどそれにかけて清貧乳と呼ぶわよ!」
「呼ばなくていいよ。ヒュエのキャラ自体機能性重視で無駄のないところがあるから、おっぱいの大きさもそれに引かれたらしい。無駄のない引き締まった肉体です」
「狙撃するから、重いものが胸元で揺れてたら外しちゃうかもだからね!!」
「さて、いたたまれなくなったところで次に行きましょう」
「続いての質問というか話題はこちら!」
故郷の村でハイネを食事に誘った女の子
「この件は言いたくない」
「66話『聖女二人』で、言及された文脈よね。故郷で狩人やってたハイネッちが同年代の女の子に頼まれて森のガイドを務めつつ、そのお礼に食事に自宅へ誘われて、あまつさえ『泊まっていい』とすら言われたとか……!」
「だから言いたくないって言ってるでしょお!?」
「何故かこの文脈が反響を呼んでるのよね。ちなみにもしもハイネッちが村に残ってこの娘と結婚してたら? ってif短編が第一巻の特典SSにあったのよ」
「何!? 何故それを早く言わん!?」
「せっかくだからカレンッちと結婚したらとかヨリシロッち様と結婚したらとかのif短編もつくればいいのに」
「胃が痛くなるのでやめて!?」
「ifだから絶対ありえなさそうな組み合わせもいいわね! ミラクッちとハイネッちの結婚生活とか。いっそアタシと結婚してみる? アイドル殺法で夜が燃え上がるわよ?」
「やめてください、小市民の僕がスキャンダル直撃されたら死にます」
「こんな与太話も、話の本筋と関係ないメタ空間だからこそできる楽しみよね!」
「さて、じゃあそろそろ心が力尽きてきたので、ここで締めとしておきましょうかね」
「オッケー! では最後に念押しで!」
「『世直し暗黒神の奔走2』を!」
「「よろしくお願いします!!」」




