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第1話 俺は町の用心棒?!

「先生ぇー。先生ぇー。あの店です! おねがいしやす!」

俺は人相の悪い男に手を引かれて小さな居酒屋に入った。

「先生! あいつです!」

男はテーブルの一つを指差す。

そこにはイケメンな青年が居て、ちょうどエプロン姿の美女の手を握ったところだった。

格好からすると客である冒険者とウェイトレスさんだ。


「おうおう、そこまででぃ!」

俺を連れてきた柄の悪い人が怒鳴ると、その冒険者は俺達の方をを見て眉をひそめた。

イケメン冒険者と人相の悪いおじさん。

絵的にはこちらの方が邪魔者に見えるかもしれない。

しかし俺は巷の無頼どもの用心棒になったわけではない。

冒険者ギルドの帰りに街を歩いていたら、ちょっとした知り合いにどうしてもと頼まれたのだ。


「先生! おねげえします!」

えっ。いきなり丸投げ?!

それに先生っての止めて欲しいんだけど……

しかしこうしていてもしょうがないので、俺はそのイケメンさんに話しかけた。


「えー。ごほん。そちらのウェイトレスさんが困ってるじゃないですか、手を離してあげてください」

ウェイトレスさんは身をよじって離れようとしていた。

「お客さん、離してくださいっ」

ウェイトレスさんの巨乳が揺れた。でかっ。

何それ普通の世界にはありえない!

あ。異世界基準ではありだった。

俺がこっそり通い続けた『昂ぶる雄牛亭』のフランソワさんと同じくらいの大きさか。俺がじっと見ているので妙な間が流れた。


「先生?」

俺を連れてきたおっさんが怪訝そうな顔でこちらを見ていた。

そうだ冒険者の狼藉を止めに来たんだっけ。うん、もう一度言おう。

「おい。俺に意見しようってのか?」

言おうとしたら睨まれたー。こええよ。

しかし俺は頑張って丁寧に語りかける。

「えーと。こちらは通りすがりの冒険者です。ね。そちらの女性は嫌がってるじゃないですか。そういうのやめましょうよ」

「ええいうるさい。この俺様がせっかく口説いてやってるんだ。雑魚は帰ってナニでもしてろ」

ナニだと?

キッサマー!

俺の古傷をえぐったな!

まあ今ではいい思い出だけど。


無礼なイケメンは不倶戴天の敵には変りないようだ。

俺はビシッと言ってやった。

「利いた風な口を聞くなーー! ここは食事処だ。ウェイトレスさんを口説くなとはいわないけど、触れちゃあダメだー。ノータッチだ! 彼女は本気で嫌がってるだろ。そういうのはしたら駄目なんだぞ。女性は花なんだぞ。優しく。時には黙って去るのも男の美学なんだぞ!」

自分で言ってて後半はよくわからないけれども、要は無理強いはいけないと言いたい。

「ああん? なんだよおまえ。俺はBランク冒険者だぞ」

男が宣言すると周りの人々が笑い出した。


「うわー、あいつまじで言ってんの?」

「誰が来たか知らないんじゃね?」

「教えてやれよ。小便ちびっちまうからよ」

「イケメンのおもらし……いいかもしれないわ」

「うわっ。キミってそういう趣味あったのか」

「だいだいよぅ。ここはアンファングだぜ。この冒険者の町に何人Bランクがいると思ってんだ?」

「ぎゃははー。そうだそうだ」

なんだか一気に緊張感が無くなりました。

あの皆さん?

もう少しシリアス路線で行きたかったんですけどっ。


そんな俺の思いを知らない、知らないおっさんがばんばんと俺の肩を叩きながら言った。

「おまえ知しらねえのか。この人ははいて捨てるほどいるCランク冒険者の中でもそこそこ有名な、ど根性盾のリョーさんだぞ」

『ど根性盾のリョーさん~~ど根性盾のリョーさん~~』と俺の心の中ではエコーがかかって聞こえた。

いいね二つ名って!

しかもど根性盾だよ!

……なんかもうちょっと別の名はなかったんですか。

扱いもなんだかなあ。確かにCランク冒険者多いけども、そこそこってまた微妙な。しかもリョーって短縮されてるし。


「なっ。まさかおまえがあのドコンのジョーだと?!」

おお、知ってたか!

顔色を変えるイケメン。

いいねーいいねー青ざめるイケメンなんてちょー気持ちがいいーーわけないわ!

リョーってさっき俺の名前がコールされていただろうが。

しかもドコンのジョーってなんだよ名前ちごうてるやん!


「ドコンのジョーさん? あれっ、思ったのと違う人だった」

「おお。ドコンのジョーか! 誰だろうな」

「ふうむ。あいつが……いや、やつはリザードマンだったはず、別人か」

「ぎゃははー。そうだよ知らないぜ」

首をかしげている皆さん。

いやいやいや、皆さんここは知ってないとおかしいじゃないですか。


しかし、俺に向かってイケメンは叫んだ。

「ちょっ、ちょっと有名だからっていい気になるんじゃないぞ! 次に会ったら覚えてろドコンジョ!」

そんな捨て台詞を残してイケメン青年は逃げようとした。

もう名前に関しては何も言わないけど、俺はその背に向かって言った。

「待ってください。ちゃんと代金払ったんですか。それからアンファングのギルドに通ってたら簡単に会っちゃうと思います。それから重要なこと言います。ドコンのジョじゃないから! そこ覚えてプリーズ!」


お互い冒険者だ。ギルド館は大きいとはいえ出会う可能性は多々ある。再会した時に「キサマはドコンノジョ!」なんて言われたらけっこう凹む自信がある! ああ、名前に関して何も言わないといったのはうそだ。


「かっ、勘定はここにおく、釣りはいらんっ」

そう言ってイケメン青年は慌てて逃げて行った。

名前、覚えてくれたかしら。

それだけは問いたかったが、彼はかつての俺的宿敵ホーンラビットのごとく逃げ出していた。


「ひゃっほーー! さすがジョーさんだ!」

「かっこいいぜ、ドコン!」

歓声を上げる客や無頼風の冒険者達。

あのぉ。俺、リョータなんですけど……

「さすがドッコン先生だ!」

だから知らないおっさんその2よ、俺の肩を叩くなって。

ドッコンてなんだよ。

どんどんちごうとるやないかーい。

おまえら俺の名前を言ってみろってグレちゃうぞ?


そんな俺に近づく影があった。

ごく普通の人族のおっさん店主さんである。

「ありがとうございます。ちょいと店を離れてたところでして。ご迷惑をおかけしたようで」

俺に頭を下げてくる。

「いえいえいえ! こちらこそすいません。同業者がご迷惑をおかけしました」

俺も全力で頭を下げる。

ああいうヤツがいると冒険者の人気が下がっちゃうのだ。

もっともここは冒険者の町アンファング。

ごく普通の居酒屋のおっさん店主が、実は引退したAランク冒険者だったりする。けれど、あえてありふれた市民の振りをして遊んでいることもある。


あの勘違いイケメンも感謝して欲しいものだ。

この何の変哲も無いおっさんけっこう強い。

本気出したら強いんだから。たぶん。

俺の予想ではあのウェイトレスさんの乳にイケメンが触れようとした瞬間に、このおっさん店主殿の拳骨が炸裂していたことだろう。たぶん。

もちろんそうじゃないかもしれない。

このおっさんはただのおっさん店主であることもある。

とにかく冒険者の町だけあって、引退した元凄腕冒険者がどこにいて誰が強いか全然わかんないんだよアンファング!


「あ、あのありがとうございましたっ」

獣人族のウェイトレスさんがお礼を言ってくる。

「あ、えええっと、ど、どういたしまして。あの。怪我とかなかったですか!」

この女性はやはり乳牛獣人族さんではないですか。

なんて巨乳だ。

かつての俺のエースさんくらいあるぞ。

ああ。乳の大きさだけは異世界でも変らずわかりやすいよアンファング。

「はい。ありがとうございます。あの……ど根性盾のジョー様? ぜひお礼を……」

ど根性盾はおいといて。ジョー様、ジョー様、と俺の心の中ではエコーがかかって聞こえる。

女性から様付けで呼ばれるなんて、どうしちゃったんだよう。夢かしら。

しかし、ど根性盾のジョー様ってなんだよ……


「お、お礼なんて。そんなのけっこうですよ」

夢じゃないのでとりあえず断っておく。

「でも……」

ぽわっと上気した顔で俺の手を取って胸に押し抱く。

はわわっ。やややわらかっ。

だ、だめだ。ここで誘惑に負けてしまっては。

「ヒューヒュー」

「この色男のドン!」

周りの冒険者やお客が囃し立てる。

どうでもいいけどおまえら俺の名前を言ってみろー!


「ジョーさまぁ」

ああ。もうウェイトレスさんはジョー様って呼んでいいです。

俺の全神経は彼女に取られた腕にあった。

これはヤバイ。

しかし俺はかつて半年間禁欲の荒行で培った精神力を発揮する。

「すごく前向きに検討いたしますが、とにかく今日はこれにてさらばですお元気で!」

そう言って俺は強引にその場を後にした。

そんな俺にかつての教え子が叫ぶ。

「ドン先生ありがとございやしたーー!」

生徒よおまえもかぁーー!



「はぁ。えらい目にあってしまったなあ」

一人呟きながら6月のアンファングの町を歩く。

寄り道してしまったから早足だ。

あたりは宵闇でまだまだ人通りもある。

そんな通りから外れてしばらく歩くと一軒の家がある。


「ただいま!」

「おかえり、リョータさん!」

満面の笑みで迎えてくれる紫の瞳に紫の髪の美しい人。

「ただいまレイナ!」

俺は愛の巣へ帰ってきた。

夕食をとりながら俺はさっきの出来事をレイナに話した。


通りを歩いていたら顔見知りの冒険者に出くわした。

こないだ素材採取講座を受けに来ていた人だった。

俺はたまに素材採取や初心者講習をギルドから依頼されるので、冒険者達から先生と呼ばれることもある。

もはやレイナの方が採取も上手なんだし、先生と呼ばれるほどの人間じゃないのでやめて欲しいんだけど。俺の容貌の普通さと丁寧な話し方が授業を受け易くていいらしい。


その受講生だったおじさんが言うには、居酒屋でウェイトレスにしつこく絡んでいる冒険者がいて、衛兵かギルド員を呼びに行こうと店を出たらばったり俺に出くわして、先生いいところにこっちですってな感じで強引に連れて行かれたわけだ。

時代劇に出てくる悪い人が「せんせぇ、おねげえします」って言って、登場する先生ではなく、あくまで講習での先生だ。

なんとか事態が収まって良かった。


食後のお茶を飲みながら俺はふと思い出す。

それにしてもあのウェイトレスさん、ええ乳してはったなぁ。

腕にまだ感触が――

「はっ?! なにやら浮気の気配!」

俺の話を楽しそうに聞いていたレイナが言った。

「えっ、なななななにもないですよっ」

「うそだっ、別の女のことを考えていただろう」

くっ、さすがレイナ勘がするどい。眼光も鋭い。ちなみに剣を振るえばその切っ先も鋭いよ。魔物も一刀両断だよ!

「そっ、そっ、そんなことはないよ。俺はレイナ一筋だ!」

恥ずかしがって答えないと、どれだけ恐ろしい目に合うか学んだ俺は即答する。

「そ、そう。ならいいけど……」

途端に顔を赤くして照れているレイナを見れたのだから良しとしよう。


「ところでリョータさん。そもそも名前をそんなに宣伝してはよくないのでは?」

レイナが小首をかしげて言った。

うあっ。そうだった!

そうだよ、俺が目立つのは良くないんだ。

なんか調子に乗ってた。ドコンのジョーでよかったんだ。

「ごめんなさい。気をつけるべきでした」

俺は頭を下げる。

俺が異世界から来たことはレイナにも説明してある。それから詳細は伏せたが親切なお爺さんと孫娘さんに世話になったことも。

ちなみに俺が異世界人だって打ち明けた時、レイナはそんな大変な目にあってかわいそうと涙を浮かべ俺をそっと抱きしめてくれるかと思いきや、美しい紫の髪が怒髪天を突くってくらいに激怒して俺をぶん殴った。

ふざけるなと。思えばあの時の喧嘩はすごかったなあ。

話し方が拙かった俺にも非があるけど。

その後レイナは信じれくれて、ものすごく謝ってすごく優しくしてくれた。


「ううん。気にしなくてもいいと思う。酔客の多い酒場での出来事だから、まともに覚えてないか、噂話にするにもまともに伝わらないはず」

「おお、なるほど」

たしかに皆さん酔っ払いが多かった。名前も無茶苦茶だったしな。これからは自らジョー・ドコンとでも名乗ろうかな。

「私としてはリョータさんが有名になって、みんなにその凄さが知られるのは嬉しいけれど」

「いやいや。凄くないんだから」

俺のことで喜んでくれるのは俺も嬉しいが、恥ずかしいな。照れてしまう。

「ところでそのウェイトレスは何獣人だったの?」

「それが乳牛獣人族さんでさぁ、もうすっげえお――」

まずい。さらりとした誘導尋問に引っかかってしまった!

「やはり胸か!」

きらりと光る紫の瞳。

ひいい。

「あうあう、でも、俺はレイナ一筋だよぉぉぉ」

恥ずかしがっている場合じゃない。生命の危機を感じた俺は再び全力で即答する。

「ほんとうに?」

拗ねたように軽く睨んでくる。

ああ、この紫の瞳を俺は大好きなんだな。

「もちろんだよレイナ。あ、あ、愛してます」

俺に内在する未知の勇気物質は燃えているのだ。

これくらい言えるんだぜ。顔から火が出てるみたいに熱いけど。

「わ、わたしも」

レイナの顔もまっかっかだ。

恥ずかしい。照れる。こういう時は。

「すかさずクリーンしてベッドに押し倒す!」

俺はレイナを抱え込む。

「えっ、ああっ。ひ、卑怯だぞリョータさん」

彼女をお姫様だっこして二階への階段を駆け上がる。

そうだ。筋トレはこうして役に立ったのだ。冒険中は無理だが家の階段を上がる間くらいならな!

ありがとうゴラゾンさん。あなたのことは忘れないよ。死んでないけどね。

「もう、下ろしなさいってば!」

そう言いながらも彼女は俺の首に腕を回して笑っていて。

しばらくすれば甘いあえぎ声を聞かせてくれるんだ。



俺とレイナはベッドの上で愛し合っていた。

告白から半年。

俺はレイナと同棲している。

俺は真の魔法使いにはなれなかった。

いや、魔法は使えるけども。DTではないのだ!

初体験は異世界で、でした。

人生何があるかわからないもんだなあ。

サンタさんよごめんよ、俺は貴方の後継者にはなれない。

なぜならレイナと結ばれたからだ。

ISDDTは達成された。

それでわかったことは。

えーと、うーんと。俺って愛し合うことをなめてました。

こんなに気持ちいいものだなんて。

いままでリアじゅうさん、うらんでてごめん。

大好きな女性を抱くことがこんなにも最高だ何て知らなかったんです。

はじめは初めて同士で3日かかったけど。

今では3分で合体だぜ。

変形ロボットじゃなくてだぜ。

あんまり激しいのでカラハさんに宿を追い出されたけどな。


さらばサンタさん。

俺はレイナと生きる。


彼女の瞳は輝く紫色だ。

唇をむさぼる。

美しい紫の髪に顔を埋める。

幸せな一瞬が続く。


クリーンをかけて二人でまどろむ。

ベッドに横たわったまま手を伸ばしてカーテンを少しあけると、窓から外灯の淡い光が部屋にさしこんでくる。

「はあぅ。何を考えているの」

レイナがあくびをしながら聞いてくる。

「もう半年たつんだなあって思ってさ」

レイナに告白して、二人で一緒に新年を迎えた。

それから二人で部屋を借りてもう半年経つ。

「そうね。ふふっ。カラハったら面白かったわね」

レイナは『通称。輝け! 楽しき憩い亭』を追い出されたことを言っている。

「ははっ、それを言っちゃカラハさんに怒られるよ」

言いながら俺も笑っていた。

俺達が毎晩イチャイチャしているので、カラハさんに「ええいっ、お前ら毎晩毎晩盛りのついた猫かっ。さらに分厚い魔法ドアと壁にする改修費を払うか、幸せ者め爆裂するかどっちかにしろっ」って怒られた。

そして「わたしが良い不動産屋を知ってるから、家を借りて二人で住みなさいよ」って祝福してくれたっけ。カラハさん、リア充をそんな風にいうと異世界にいっちゃいますよ?


異世界か。

なんだか元の世界がすごく遠い昔のことに思える。

電車に揺られ毎日働いて。病気のことも知らず。

あのままだったら俺はどうなっていたんだろう。

「故郷のことを思い出していているの?」

相変わらずレイナは鋭い。

「ちょっとだけね」

するとレイナが抱きついてきた。


これはどこへも行かないでのサインなんだろうか。

俺は彼女の髪を撫でてみた。

ベッドに寝転んで女の髪をなでるなんてシチュエーションが俺に起こるとは。

異世界で俺、リア充になれました!


と、調子に乗る気分と共に頭にあるのはレイナの無言の問いかけへの答えだ。

「どこへも行かないよ」

帰り方もわからないからとは言わない。

こうなった以上、責任があると俺は思う。

レイナは黙って腕の中にいる。

「だって君がいるもの」

そう。今はここが俺の居場所だ。

レイナが小さく頷いて、俺にぎゅっとすがりつく。

出合った時のあの態度が信じられないくらいだ。

ロングターンツンデレと俺は名付けている。


始めは態度悪いけど後から良い感じになるという長大なギャップ。

おれはかつて「ツンデレなんてあっしには効かぬでごわすよ」などと思っていたが、実際は体験してみると別だ。

あのツンケンしていたレイナがこんなにと思うと、そのギャップ萌えは破壊力マキシマムだ。

まあ、知り合いから恋人になればそうなるのが普通なのかもしれないが、そんな体験等全く無かった俺にはとにかく衝撃だった。

だからこの時間を与えてくれたレイナにとても感謝しているし、愛情がどんどん溢れてくる。


「俺はここにいるよ。レイナこそ。どこへも行かないで欲しい」

今はこの生活を無くすこと、レイナが居なくなることが怖い。

レイナは起き上がると俺に圧し掛かるようにして跨って両肩を掴んだ。

「……馬鹿。私はずっと一緒に居る」

見上げた紫の瞳は潤み、外からの外灯の光を受けて夢みたいに煌いている。

「愛してますレイナ」

素直にそう言える。

「わたしもです」

そして俺とレイナはまた愛し合う。

こんな素敵な時間があるなんて。


俺は幸せだ。

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