私がくつろぐ必要経費は「2000円ちょい」だと思う。
9月26日はくつろぎの日。
あなたはリフレッシュのために、何円でどんなことをしているでしょうか?
これを投稿した9月26日は「くつろぎの日」である。コメダ珈琲店が記念日を司る機関に申請して認定を受けた、れっきとした記念日だ。
コメダといえば、ボリューム感たっぷりのメニューでお馴染みのコーヒーチェーン。そしてコメダオタクたる私の「推し」でもある。
私がくつろぎに行く場所といえば、もちろんコメダ珈琲店。しかし最近は、映画鑑賞もリフレッシュのひとつとして選択肢に入るようになってきた。
思うに、社会人になってから「ひとり映画」が増えた。直近だと、鬼滅の刃の無限城、8番出口、チェンソーマンのレゼ篇。あとは、ゴールデンカムイ、はたらく細胞、【推しの子】のように、追っていたアニメ作品の実写化とか。
最寄りの映画館の料金は2200円。都会はもっと高いのかと調べたところ、全国的に大人の一般料金は2000円前後らしい。学生時代なら学割が使えたのに、どうして今になってハマるのかね。
しかしこの「2000円ちょい」を、私は全く高いと思わない。なぜなら「映像体験」の料金としては真っ当な値段だと思うからだ。
学生時代は、創作物で涙を流したことなど無かった。自分はそういうものでは感動できない心の持ち主だと思っていた。ところが今では鬼滅の刃で幾度も涙を流し、チェンソーマンのアクションシーンに圧倒され、リピートを誓うほどである。
「映画館=映像を見るだけの場所」と思っている人は、映画館に行くこと自体、コスパが悪いと考えているだろう。しかし映画館とは、迫力ある音響と大画面で没入感に浸り、気合を入れてくれた製作陣に感謝するところまでがワンセットなのだ。それが私の思う「映像体験」である。
私が映画鑑賞を体験として捉えるのは、推しであるコメダ珈琲店の影響が大きい。
例えば、コメダでランチを頼むとする。ドリンクはアイスコーヒーにしようか。長居したいから、たっぷりサイズにしよう。640円。スパゲッティメニューは、ドリンクとのセットにすれば安くなる。ナポリタンを選んで、さらに950円。デザートも欲しいよね。せっかくコメダに来たならシロノワールがいいか。流石に食後はミニサイズで。580円。3点合計で2170円。まさに「2000円ちょい」だ。値段は普通の飲食店でお昼を食べるより高い。そのためネットでは定期的に「コメダはコスパが悪い」と言われるが、これはそう宣う人々が食事しか見ていないからだ。コメダが提供しているものは食事ではなく、食事を含めた「くつろぎ体験」なのに。それが分からないとは勿体無い。
コメダは混雑時でも90分〜120分は滞在を許す店舗が多い。あたたかみを感じる木とレンガの内装の中で、ふかふかの赤いソファに座り、美味しい食事を楽しみながら、思い思いの時間を過ごす。ゆったりとした気持ちになれる、この贅沢な時間こそが「くつろぎ体験」なのだ。
映画館での「映像体験」も、コメダでの「くつろぎ体験」も、同じ2000円ちょい。人間は精神的な満足感を得たい場合、何かしら行動を起こす。その際にかかる金額は、人によって異なるだろう。私の知人は登山が趣味だが、初めて買った靴が2万円を超えたとか。登山道具は何かとお金がかかるので、元を取るためにたくさん山を登りたいらしい。趣味の費用などピンキリだろうが、私の場合は一度の気分転換に2000円ちょいを要するようだ。
学生時代は、休憩時間に友達と延々くっちゃべっているだけで永遠に笑えたものだ。今や孤独な消費行動でしか満足感を得られなくなったと悲しむべきか、はたまた労働の対価をリフレッシュに投じる贅沢を覚えたと捉えるべきか。
社会人になった私はくつろぎを求めて、映画館やコメダ珈琲店に赴いているのだった。
読んで頂きありがとうございます!
至らぬ点があればすみません。
そしてコメダ珈琲店をよろしくお願いします。




