#10 最強の男
獅子神はシンクの強くなりたいという気持ちに答えるため、とある人物に電話をした
だが、その人物は...
シンク「獅子神さん、昨日の夜はどうだったの?」
獅子神「また、3人殺された。犯人は分かっているのに、抵抗ひとつもできずにいる自分が憎い。」
シンク「ごめんなさい、俺が弱いから。」
獅子神「お前のせいじゃねぇよ。俺がお前に頼りすぎてたところもあったしな。今回の件で自分を見直すことも出来た。そして何より、シンク。お前が自分で強くなりたいと言ってくれた。その気持ちがお前を強くしてくれる。シンク、お前はあいつを倒せる。」
シンク「俺、頑張る。」
すると、男が近づいてきた
男「よぉ獅子神。呼ばれてきてやったぞ。」
シンク「だれ?この汚い奴。」
獅子神「シンク!失礼だろ!」
男「こいつか?お前が言ってたやつは。」
獅子神「そうです。東限先輩。」
東限「先輩はやめろ。もうやめてんだから。」
シンク「東限?」
東限「俺は、東限 穹邦。好きな物は女と煙草。嫌いなものはガキと年寄り。よろしくな、シンク。」
シンク「なんか、ヤバそう。」
獅子神「シンク、この人はな。お前が対策課に来る前に骸を倒していた”人間”だ。」
シンク「人間!?人って骸、倒せるの?」
獅子神「普通は無理だ。でも、この人は特別だ。」
東限「特別なことなんかねぇ。襲ってくるから殺してるだけ。キャバに行くための金稼ぎ。ストレス発散のサンドバッグ。良いように使ってたしな。」
シンク「そんな強い様には見えないけど。」
獅子神「シンク!お前なぁ。」
東限「まぁいいだろう。とりあえず、来い。力を見てやる。変身、してもいいんだぜ?」
シンク「あれは、人には使わねぇ!」
東限「妥協は自分を殺すぞ。」
シンク「うるせぇ!どりゃ!」
シンクが東限に突っ込むが腕を取られシンクの足が地面から離れる
シンク「うわぁ!」
東限「足腰がなってねぇなぁ。」
バタン!
シンクが地面に叩きつけられる
東限「今のではわかった。今日はここまでだ。」
シンク「待て!俺を早く強くしろ!」
東限「無理だ。」
シンク「どういうことだ!」
東限「今のお前は足と腰が弱い。体幹がない。軸がねぇんだよ。そんな状態で鍛えても体は強くならない。だから、今日は終わり。
明日の朝に集合。遅れるなよ。」
獅子神「東限先輩。こいつの強くなりたいって言う気持ちに嘘はありません。どうか、まだ続けてくれませんか?」
東限「軸がなってねぇって言ったよな?鍛えても強くならねぇとも言った。これ以上、言わせるな。別に強くさせねぇって言ってねぇだろ。」
獅子神「ですが!これまで5夜連続で3人ずつ殺されているんです!今夜もまた殺されるかもしれない!だからお願いします!」
東限「獅子神。その話、今の俺に関係あんのか?」
東限は獅子神を睨み獅子神はその威圧に何も言えなくなった
東限「じゃあ、またあした。」
翌朝
シンクは昨日と同じ場所に来ていた
東限「よぉ、シンク。ちゃんと来てるな。」
シンク「ふざけんな!人には遅れるなって言うくせに、お前が遅刻してんじゃねぇか!」
東限「うるせぇ、学校の先生だって授業に遅れんだろ?」
シンク「早く、俺を強くしろ!」
東限「あぁ、じゃあとりあえず50キロランニングだ。行くぞ。」
シンク「50キロ!?」
東限「はい、ドン!」
シンク「あぁ!!もういいよ!やってやる!」
獅子神は対策課にいた
獅子神「どういうことだ。なぜ、5夜に続いていた連続3人殺人事件が急に止まった。」
徳永課長「いい事だが、逆に不自然だな。」
獅子神「何か、嵐の前の静けさ見てぇだな。不気味だ。」
シンク「もう無理!」
東限「まだ40も行っていない。」
シンク「だって、遠いよ!いきなり50って!」
東限「そうか、わかった。今日はここまで。」
シンク「あれ?おっさん意外と優しいんだな。」
東限「明日から、もう来るな。俺も来ない。」
シンク「どういうことだよ。」
東限「強くなりたいと意気込んで、言われた事も出来ずに、強くなれるわけないだろ。お前には本気が感じられなかった。だから、もう辞める。」
シンク「俺は強くなりたい!」
東限「それが見えねぇって言ってんだ。このまま続けても、お前はハリボテの強さにしかならない。目の前に言ってた屍人が現れても負けるからという理由で逃げ出すのがオチだ。」
シンク「そんなことない!強くなったら逃げない!」
東限「言ったよな?俺はガキと年寄りが嫌いだって。」
シンク「それと俺、何が関係あんだよ。」
東限「お前が言ってんのは全部、ガキの戯言だ。出来もしねぇのにイキってる。そんなガキが特に嫌いだ。嫌いな相手と一緒にいたくねぇんだよ。」
シンク「じゃあ、俺どうすれば強くなれる。」
東限「今は俺の言ったことをやれ。走れと言われたら走れ。黙れと言われたら黙れ。わかったな?」
シンク「わ、わかった。」
東限「今の討論で休憩できたか?あと15だ。早く行け。」
シンク「くそ!やってやるよ!」
東限「やっぱり、ガキだな。」
その日の夜
トモル「また居ねぇのかよ。」
サツキ「今度はちゃんと居ますけどぉ?」
トモル「いつも来ねぇやつのことだよ!」
シカ「なんで来ないんだろう。僕たちのこと嫌いなのかな?」
アイ「シカちゃん、怯えてるの可愛いわね。レンもそう思うでしょ?」
レン「えぇシカちゃんは可愛い。でもアイの方が可愛いわよ。」
トモル「吐き気がする。」
ホウカイ「また1人いないが、始めるとしよう。サツキ、ノルマ達成おめでとう。それで家族は?」
サツキ「ありがとう!!全然。昨日殺したやつから1匹だけ。でも1人面白い子見つけたんだぁ。」
シカ「面白い人?」
トモル「またくだらねぇ、おっさんとかだろ。」
ホウカイ「どんなやつだ?」
サツキ「それはね、警察に飼われてる屍人だよ!しかも焼死の屍人!」
トモル「んだと!」
ホウカイ「そうか、警察に屍人が。」
サツキ「でも弱かったし、引き入れるのはやめた。」
トモル「なんだよ、弱えのか。期待して損したぜ。」
ホウカイ「そのことは、これから考える。それで生まれた骸はどうした?」
サツキ「放ってきた。でも結構強そうだったよ!知らんけど。」
サツキによって誕生した骸は倒れていた。
骸「マヤヤハハララ。」
東限「悪意に飲まれし醜き魂よ、地の果てに帰れ。」
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キャラクター説明
東限 穹邦
かつて骸を退治していた人間。




