目次 次へ PR 1/65 プロローグ 火星軌道に星百合(スターリリィ)が咲いた。 百合の花に似た、巨大な鉱物から成る何か。 だがそれは生きている。 生物なのだ。 星百合は超空間に道を造り、星と星の間を繋ぐ。 その星々の群れは銀河帝国と呼ばれた。 そして今、その道の出口であるスター・ゲートを潜って何隻かの宇宙艦が姿を現し、太陽の方向へと舵を切った。 ややあって、さらに一隻の船が現れてその軌跡を追った。 両者の行く手に横切るのは、第三惑星(地球)の軌道…… ……だが、目的地はその衛星(月)の方だった。