無能王子は追放される
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「ブラン、お前を勘当する」
「はぁ」
アインシュタル王国の王である父上からの言葉に僕はどこか抜けたような言葉を零した。
まあ、ここに呼ばれた時点で大体の予想は出来ていたからね。別に驚くことでも何でもない。
「お前は昔から、無能だった。我がアインシュタル王国始まって初めての恥だ」
「......そうですか」
「......我が国立アカデミー。貴様は魔法以外最低評価のEランクだったようだな」
そう言って父上は側近の執事から一枚の紙を受け取る。
僕の通知表だ。
「数学E、国学E、政治E、軍事E、........E、E、E、E」
ウーム、我ながらとてつもなく酷い成績だ。
僕が一人「うんうん」とうなずいていると父は通知表を地面にたたきつけこちらを睨みつけてきた。
むぅ?父上?そんな怒ってたら長生きできませんよ?......まあ、元凶の僕が言うことじゃないか。
「魔力もE!この恥さらしが!」
そう言って父は僕を怒鳴りつけてくる。
だから、そんなことしてたら......まったく、言わんこっちゃない。
父上は、僕を怒鳴ったかと思うと、ふらふらと後ろに倒れ、椅子に深々と腰かけた。
「はぁ......はぁ.......兎も角だ。貴様は追放だ。今すぐこの部屋から......いや!今すぐこの国から出ていけ!」
そう言って怒鳴る父上。
むぅ、しかし追放ですかぁ......
計画通り
僕はそう思うと思わずニヤリと笑いそうになってしまう。
ふふ、父上も。皆さんも全員騙されて......
笑ってはダメ。そう分かっていても.......もうここは笑ってもいいんじゃないですかね?
「ええ、喜んで追放を受け入れます」
私はそう言って微笑みを浮かべ玉座の間を後にしたのだった。
追放するといったけど、今すぐに出ていけるわけがないため一日の猶予が与えられていた。
......この一日が終わると、僕はこれからただのブランとして生きていくことになるのかー。
ふむぅ、そん考えると少し寂しいような?
そう思うが、そんな考えは風のごとくどこかへぽーいだ。
今はこれからのことを楽しまないと!
僕はそんなことを考えながら、王都の東側。通称風精霊の森と呼ばれる場所へと向かう。
ここは王家の人間しか入れないとしている森で、よく王家の人間の保養地として楽しまれている。
「やっほーみんなー」
僕が大きな声で森へ向かって叫ぶと森の中から赤色、緑色、青色、黄色。
綺麗な色の球体が飛んでくるのが見えた。
「あーぶらんー。おはよー......あれ?いまあさだっけ?まあいっか!」
「やほやほ~。いっしょにあそぼー」
「それよりわたしたちとおはなしを......」
「ぶらんよ!われらとさけをのもうでないか!」
そう言ってくるくる回る光の球体たち。よく見たら光の中心には小さな可愛らしい人間がいる。
彼らは精霊。自然を守り、自然と共に生きる。大自然の小さな守護者。
そして......
そして僕の......大切な友達だ。
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