表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/56

【3人の神様】

2月16日より。

【3人の神様】


 大昔の遠い国、そこには1人の神様が居ました。

 彼は最初、ただの案山子でした。


 雨にも負けず、風にも負ける事無く畑を守っていました。

 嵐にも台風にも、鳥にも負けず、人々の食べ物を守っていました。


 そんなある日の夜。

 一撃の雷によって、案山子は壊れてしまったのです。


 その案山子を可哀想に思った村人が、その場所に祠を作り、今度は木を植えました。


 木はすくすく育ち、あっと言う間に大木へ変身したのです。

 村人もとても喜び、その木の下で宴をあげました。


 結婚式もお葬式もそこから始まり、人々の憩いの場となりました。


 ある時、人の形をした神様がお散歩に来ると、その木陰で休憩しました。


「良い木だね、手入れもされて大事にされている様だ」

「そうだね、良い木陰だ」


 人形の神様の手には盃があり、声はその中で揺れる銀色の液体から聞こえていました。


 村人も自分も褒められ、木は喜んで返事をしました。


「ありがとう」


 人形の神様と銀色の神様は少しビックリしましたが、直ぐに仲良くなりました。


「君も一緒に旅をしないかい?」

「そうだね、とても楽しいよ」


 その申し出はとても有り難かったのですが、ココを離れる方が心苦しかったので、断ってしまいました。


 そうして束の間の神々の出会いは終わりを告げ、2人の神が去ってしまうと。

 木は少し寂しくなったのか、今にも枯れそうになります。


 そして、それに気付いた小鳥が提案します。


「あなたの実を、お供にしては?」


 その提案に木は嬉し涙が1つ零れました、その涙が地面に落ちる寸前に実となり、小鳥に運ばれます。

 そうしてその実を受け取った2人の神は、3人になり、一緒に旅をしましたとさ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ