ファイザーのコロナワクチンの効果で確実なのは短期における発症予防だけ
さて、ファイザーのワクチンはあくまでまだ治験段階にあり、なおかつそれでわかっているのは短期間における発症予防効果だけなんですね。
以下「独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)」にある・PMDAにおける新型コロナウイルス感染症対策に係る活動についての「コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(SARS-CoV-2)」の「特例承認に係る報告書」より引用
1.1有効性及び効能・効果について専門協議では、専門委員より、報告(1)の「7.R.2有効性について」及び「7.R.5効能・効果について」の機構の判断を支持する意見に加えて、以下の意見が出された。
海外C4591001試験について、長期の有効性データは得られておらず、VEの結果は2回目接種後短期間のデータであることは医療現場に情報提供する必要がある。
また、長期の有効性データは引き続き収集するとともに、有効性の持続期間が明らかとなった場合は、追加接種の要否についても検討する必要がある。
SARS-CoV -2変異株について、現時点で得られているin vitroのデータは、海外C4591001試験で認められた本剤の有効性を否定するものではない。
一方で、今後新たな変異株の出現も想定されることから、変異株の出現状況及び流行状況は継続的にフォローアップし、変異株を用いたin vitro中和試験等を実施し、新たな知見が得られた場合は医療現場に情報提供するとともに、状況に応じた措置を検討する必要がある。
本剤のCOVID-19重症化抑制効果は、臨床試験の結果からは十分な情報が得られていない。
しかしながら、本剤のCOVID-19発症予防効果により発症者数が低減することで、結果的に重症者数や死亡者数の低減につながる可能性は期待できる。
コミナティ筋注_ファイザー株式会社_特例承認に係る報告書57本剤のSARS-CoV-2感染予防効果は、臨床試験では評価されていない。本剤を接種した場合であっても、感染拡大防止のため、密集、密接及び密閉の回避、手洗いや咳エチケット等の基本的な感染予防対策は継続して行う必要があり、この点は医療従事者及び被接種者にも伝えるべきである。
免疫原性と発症予防効果との関連については、今後検討する必要がある。
以下引用終わり
とまあ”長期の有効性データは得られておらず”とか”SARS-CoV -2変異株について、現時点で得られているin vitroのデータは、海外C4591001試験で認められた本剤の有効性を否定するものではない。”とか”重症化抑制効果は、臨床試験の結果からは十分な情報が得られていない。”とか”感染予防効果は、臨床試験では評価されていない”とあり”VEの結果は2回目接種後短期間のデータである”となってるのですね。
要はワクチンを2回接種した短期間のデータで有効な発症予防効果は確認されているが、感染予防効果もS変異株についての有効性も重症化抑制効果も長期の有効性データもちゃんとは得られていないわけです。
んで現在イギリスやイスラエルなどで再度の感染拡大が始まってるんですよね。
とくにイギリスは一日一万人以上とかなり感染者数、厳密にいえば発症者数が増えてるので慌てて12歳以上のワクチン接種と2回目のワクチン接種を始めようとしているようです。
しかし、東京大学医科学研究所 感染症国際研究センター システムウイルス学分野の佐藤准教授らが、大規模な遺伝子発現データの解析により健常なヒト体内に存在するヴァイローム(ウイルス叢)の様相を網羅的に解明したところ、コロナウイルスの一種であるヒトコロナウイルス229E型(HCoV-229E)は、不顕性感染のウィルスとして体内に常在することが確認されていたりするのですが、これ新型コロナウィルスに置き換わったら、帯状疱疹やヘルペスのように免疫が低下すると発症するものになるってことな気がします。
ワクチンを接種することで不顕性感染者が増えると、かえって感染が止まらくなる可能性が高そうにも思うんですが、どうなることやら。