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2021/3/20記載

注意!!このラーメンは未完のまま非表示にしました。今後更新しないよ!!

( `・ω・´ )つ(スマンな)ドンっ


 


 私の妹のマリアは、私のものなら何でも欲しがる。

 ……いえ、何でもではないわね。私が……大切にしてるものなら何でも欲しがるの。私が大切にしているととても素敵に見えるんですって。

 口癖は「ずるい」、そればっかり。自分がどんなに持っていても私の持ち物をいやしく狙ってくる。

 姉だからと良い思いなんてした事なんて一度もない。

 この侯爵家は私が婿をとって家を継ぐ事になっている。お嫁に行かなきゃいけないマリアはそれまでたくさん可愛がってあげないと、と言うのがお母様の口癖。

 なんて都合の良い、マリアがいなくなっても私が愛される事なんて永遠に無いって知ってるわよ。


 マリアは私が大切にしてるものなら何でも欲しがるけど、奪ってもそれを大切にしてはくれない。

 何度か悲しい思いをした後……幼い頃にお気に入りのウサギのぬいぐるみを奪われて、私から奪っておいて大切にせずにボロボロにして捨てられたのを見て「本当に大切なものを絶対に知られてはならない」と子供心にしっかりと理解した。


 お母様はマリアの味方しかしない。マリアしか可愛がらない。お姉さんなんだから譲ってあげなさい、ってそればっかり。妹と言ってもたった一つだし、マリアも14なんだから「小さい子の方に譲ってあげなさい」なんてもう普通の家ではやらないのをわからないのだろうか。

 分かってないのでしょうね。自分に似ているマリアがさぞ可愛いのだろう。私は父方のお祖母様似だから。あの厳しい、淑女然としたお祖母様をお母様は苦手に……ううん、嫌っていた。

 だから私をマリアの後回しにして、我慢させても何とも思わないの。


 お父様? 普段顔も見ないから、あの人が私の事を何と思っているのかも分からないからどうでもいいわ。愛されていないのは分かるけど。


 ウサギのぬいぐるみ以来、本当に大切なものは奪われないように立ち回っていた私は宝物を失い真に傷付く事はなかったけど。これがもし私が私でなかったら……私のようにマリアの性悪さに早々に気付いて演技ができる子供でなかったら、とっくの昔に絶望して心を壊していただろう。

 こんな頭のおかしい妹に全部奪われて生きるのはまっぴらごめんだった。


 私がどんなにうまく立ち回ってもこの妹は山賊のように私から物を奪い続けるし、お母様はそんな妹を絶対に咎めない。だったらそれを利用して、私は自分で幸せになるだけ。

 家の恥にはなるだろうけど仕方ないわ。だって妹の教育は私の義務じゃないし、両親の仕事だわ。家族に何かもらった事もないから私も家の利のために何かする気にならない。貴族としての義務は国に返すし、自分のためにもなる場合は家の利益になるように動いてさしあげるけど。


 家族からまともな愛情をもらう事なんて無理だ、この人たちと関わってたら幸せになんてなれないと悟った私は早々に家族を捨てる計画を立てた。

 私は同情されつつも評価は下がるだろう。でも仕方がない、今すぐこの家から出て行くことなんて出来ないのだから。私にとっては……それが一番マシな未来だった。

 




3/2の20時に2話目が公開されます

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