ラヴロマンスもいらない
ラヴロマンスには興味がない
誰かに耳元で愛を囁かれる妄想にもすっかり飽きている。
おとぎ話はもう、私を夢中にさせたりはしないし
お涙頂戴の物語は聞く気になれないし。
こういうときのための友達は作ってない。
淋しい時間を埋めるためだけの。
人肌恋しい淋しさのほうが
他人に拘束される煩わしさよりもマシだって信じているけど
淋しいものは淋しい。
冬の都会を吹き抜ける冷え冷えとした風がコートに当たって止まないの
コーヒー一杯くらいの温もりが許されたっていいのに