表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

机上にて

作者: ウーフー

 「○○よぅ。ちょっといいか?」

 あぁ内勤業務をしている自分の斜め右の机から俺を呼ぶ声が今日も聞こえる。上司がこっちを見てるのが視界の端から確認できる。違います。無視をしているのではないのです。ただ色々をこみ上げてくるのを抑えるのに一呼吸必要なだけなのです。

 えぇ最初は、単にPCが苦手な先輩社員なのかな位の気持ちしかございませんでしたとも。でもね?同じ内容について3日連続で質問された時には流石におかしいな?と思いましたとも。

 一応先輩なのですからきちんと応えようと思いましたとも。プレゼンが苦手だから教えてくれと言われたこともありました。外回りが多い現状で中々内勤業務をする時間は貴重なのですが、先輩は容赦なくその時間を割きにきやがりましたね。それだけではございません。帰ると言っているのに「いいから」と言う訳の分からない一言で引き留めてるのですね。しかも待てど暮らせど本題に入らない。気が付くと自分の業務をしていて「待ってて」などと宣うわけです。

 一度そうして待っていると、別の部署の上司が現れ「何しているの?帰りなさい」と言っていただきました。私は「××さんに呼ばれて待っているのです」と答えるとその上司は「そんな人はいません。君は疲れているんだ。早く帰りなさい」とのことでした。幻覚か妖精扱いされてるんですね・・・

 しかもどうにかこうにか時間を割いて(割かれて)教えたプレゼン。何日も何時間も見た気がしますが、内容は一字一句ほぼ全て同じなのです。それを見て「どうかな?」と言われても「同じですね」としか答えられませんよ。そのプレゼンだってあんちょこがあるわけですから。皆それを多少自分の言い方に直したり、多少内容を弄ったりでオリジナル性を出しているのですが、あんちょこ100%ですからね。そんなのに割かれた時間よ戻ってきてください。

 しかも折角割いた時間も無駄だった事を後で知りました。ほぼ人任せだったとか。えぇ・・・

 報告も他の人のを何故か参考にしているのも知っています。書き方所か内容までほぼコピペですね。何故コピーして印刷して取ってあるのですか?しかもそれが皆に知られているという事実。

 以前は、自己評価をどうつけるか教えてくれとも言われましたね?自己評価なんですから自分でつけてください。

 そんなこんなで教えたりなんだりしている間に私に付いたあだ名が「第一秘書」ですよ?勿論他に第二、第三秘書もいるのですが、休みの日にも容赦なく電話が来るので対応していた所「第一秘書」扱いになりました。まったく嬉しくありません。もう秘書と言うことで××さんから給与いただきたいくらいですね。

 この回想中に2呼吸3呼吸できました。そろそろ応えないよこっちの席に寄って来るのでやっかいですね。上司の目も厳しくなってきましたし。

「何ですか?××さん(にっこり)」

いかん。どうしても笑顔がひきつる!

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ