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さ~て。 世界の欠片でも集めるか!!__京夏魔王編  作者: 結城 睦月 & まひる
第二章
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巨大な買い物〜回想〜

あの銀貨は俺にとって何だったのか。そうシルフィーは聞いてきた。

それには少し昔の話をしよう。

これは2つの世界融合してから1年後のこと。俺が吸血鬼に噛まれて1週間といった時の話だ。


◆ ◇ ◆ ◇

__回想

現在から95年前の出来事。



チッ、あの赤い髪の男め、急に後ろから首筋を噛むなんてどんな趣味を持った変態だよ。おかげで綺麗に2本の犬歯の歯型が付いてしまっただろうが。

と首筋を撫でながら俺はとある場所へ向かっていた。

1年前、元々住んでいた地球と異世界が融合したせいで、文化が発展しビルや公共施設などの建物はほとんど破壊され、形を残しているものは滅多にない。それでも世界遺産などの建築物は大部分が壊れながらも奇跡的に存在しているというから、不思議だ。神秘的な力でも働いているのだろう。

そんな状況に対して異世界の建物は被害が少なく死者も50万人程度だったと聞く。風の噂だろうが、そんな噂が流れた以上 それに近い状況だったのだろう。


ところで俺は何処へ向かっているのかと言うと、異世界の方の図書館だ。

その建物の大きさと言ったら、旧国会議事堂の建物に相当する。

中にはびっしり本が詰め込まれていて、俺の最近のお気に入りスポットだ。

目的は本を読むのもそうだけど、図書館を買い取る。理由は特にないな。ただの気まぐれ。


そのために俺は今地球のお金をたくさん、袋いっぱいに持ってきた。



「すみません」


貸し出しのカウンターで本を読んでいた1人の老人に話し掛けた。その老人が読んでいたのはエロ本だった。なんで、そんな本を堂々と読んでいるのか、あえて聞かないことにした。

それしても見入っているな。俺の声が届かなかったようだ。


「すみません!」

「おぉ!?何用じゃ」

「見入っているところすみませんが、この図書館を買い取らせてください」

「単刀直入に何を言うかと思ったら、何を馬鹿げたことをぬかしておる」

「お金ならあります」


と手に持っていた大金を老人の前に差し出した。その金額およそ120万円。今の俺のほぼ全財産だ。


「お主こんな大金を…。いや違う。そうじゃない。地球側のお金なんて使えなんわ!」

「そう言わずに」

「そんなくだらん話をしに来たなら、今すぐ帰ることじゃな」


俺は両方のポケットに手を突っ込む。すると右ポケットに金貨が4枚入っていた。

俺は疑問に思った。誰が入れたのかまったく心当たりがない。

だけど、これなら使えるかもしれない。

試しにそれを1枚出してみる。すると、エロ本と同じように目を見開く老人。

これは釣れたな。


「お爺さん、これでもダメか?」

「……。それだけでは無理じゃ!また来るんだな!」


さっきと言っていることが変わった。次に期待するということか。

しかし俺は追加で残りの3枚を出した。


「ぬぉっ!?」

「これでどうだ?爺さん」


今の俺では無知すぎる。異世界のことを何も知らない。だからこそ、この図書館を買い取りその知識を頭に入れる。全てな!

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