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さ~て。 世界の欠片でも集めるか!!__京夏魔王編  作者: 結城 睦月 & まひる
第二章
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虹の谷で一休み

「今日は何をやるんだ?」

「あっ、これ綺麗そう♪」

「きれ…い?」


シルフィーが手に取ったその依頼を見てみると“虹の谷に咲く七色(ななしき)の花の採取”という これまた簡単な依頼だった。

虹の谷はとても綺麗で有名な花畑だ。しかし、ここからだと遠いと思う。

…まず、ここが何処なのか分からないけど。

とにかくその依頼書を受け付けに渡した。


「こちらの依頼ですね」

「あの、ここ何処ですか?」


その質問に受け付けのお姉さんは「え?」一瞬固まったが、心優しく教えてくれた。


「シデアの街ですよ」

「シデア?で、虹の谷はどっちの方角に?」

「この街から南東に進んだところにあります」

「ありがと」

「いえいえ、お気をつけて行ってらっしゃいませ」


シデアの街か、聞いたことがない街だな。まぁー無理もないか。96年も前に地球と異世界が融合して街も増えてるからな。俺もまだ知らないことがあったのか。

というか、シルフィーは何処に行った?目を離した隙に何処かへ行ってしまったようだ。

冒険者の宿を出て周りを見渡すと、ちょっと進んだ先にある武器屋に貼り付いていた。何か欲しい武器でも見つけたのだろうか。

そういえば自分の武器()を黒服の男らに壊されたんだっけか?


「何か欲しい武器でもあったのか?」

「うん♪あの弓かな」

「どれ?」

「ほら、アレ。“空破の弓”ってやつだよ」

「あー、あの水色の弓か」

「うんっ!だって、可愛いじゃん」


は、そこなの?

武器を可愛さで選ぶのか?普通は威力とかで選ぶと思うけど…。

まぁー人それぞれ色々あるよな。


「そろそろ行くぞ、シルフィー」

「分かった〜」


◆ ◇ ◆ ◇


馬車に揺られること1時間程度、馬車を通れないところを歩くこと2時間。

漸く目的地である“虹の谷”が見えてきた。綺麗なところで観光地っぽいが辺境の地の隅にあるせいで、人が2,3人いる程度である。しかし、その人達も俺らと同じ冒険者であろう。


「ダメ…もう歩きたくな〜い」

「いやいや シルフィー、もう着いたぜ?」

「ホント?やっと着いたの…?」

「お疲れ様。しかし、依頼はまだ始まってもいないからな」


と独り言のように呟くとシルフィーは愕然とした顔をしてきた。ちなみにこの依頼を選んだのは紛れもなくシルフィーだからな。


「頑張って、京夏!私はここで見てるから」

「お前もやるんだよ」

「お願い。休憩させて〜」

「あー、じゃあ10分だけだぞ」

「ありがとーっ!」


俺は昨日 果物などを売っているおじさんから貰った林檎を黒く小さいマジックバックから2つ取り出して、シルフィーに1つ渡すと、「これって創ったやつじゃないよね?」と目で訴えられた気がしたので俺も目で「貰ったやつだから、安心しろ」と目で訴え返した。

その後シルフィーはじーっと林檎を見つめて、よく確認してから一口、ガブッ、とかぶりついた。


「すごく美味しいね♪」

「だな。よく熟れてる」


俺はさっきまで休憩することに反対していたが、いつの間にか自分も休憩していた。

いかんいかん。帰る時間まで考えて行動しないと。


「そろそろやるか」


シルフィーはその言葉を聞いた瞬間、急にお腹が痛いとか言い出したけど、演技だということがすぐにわかるほど、不自然だった。

さては、仮病してまだ休む気だな。


「おい。」

「ひゃっ!」

「『ひゃっ!』じゃなくて。早くやって帰ろうと考えないのか?」

「やだやだ!ずっとここにいたい!」


…ん?そっちの考えかよ。

俺はてっきり疲れたからサボりたがっているのだと思ってたのに。

次回…困難な花探し

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