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さ~て。 世界の欠片でも集めるか!!__京夏魔王編  作者: 結城 睦月 & まひる
第一章
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奈落の底の大迷宮

左手を道をまっすぐ進むとまた、さっきの場所のような広い空間に出てきた。そして、右と左と前に別れ道が3つある。


「さっきと同じようなところだね」

「これは迷いやすいな」


ここでもまた超音波探知(ソニックソナー)を使った。あんまり使うと俺の魔力が無くなってしまうから、広範囲に使ったが、その洞窟の広さは異常だった。

いったいこの洞窟には同じような広い空間がいくつあるんだ?

俺が今 分かる範囲だけで25箇所はある。まさに、“奈落の底の大迷宮”だ。

探索できる魔法がなければ、(人間だった場合)一生迷うな。


「ここはまっすぐだな」


再び俺らは歩き出した。

5分くらい歩くとまた広い空間に出た。ここにもまた右と左と前に3方向に道が続いている。ここは右に進む。次は左へ曲がる。

シルフィーはもう既に限界がきているよう見える。それもその筈、まだ先は長そうだけど、ここまで来るのに1時間は掛かっている。

さっきの広い空間を左に曲がってからずっとトンネルのような通路を歩いているだけだ。


「本当にこっちの道で合ってるの?」

「合ってる 合ってる」

「もう嫌…歩きたくない」

「今日はここらで寝るか?」

「…そうする」


明らかに元気のない反応で返ってきた。

俺はクリエイトで薪をいくつか出し、鬼火を一つ薪に近づけて火を起こした。


よく考えてみれば、まだシルフィーと会ってから、2日しか経ってないんだよな?もう1週間分も戦った気がする。…ちょっと盛ったかもしれんが、それだけ色々あった。

寝ようと思ったら、隣から小さなお腹の音が聞こえた。その瞬間シルフィーはお腹を強く抑えている。とても可愛い。

何か食べる物をあげたいけど、もう魔力が尽きている。

一応謝っておこう。


「ごめん」

「な、何が!?何のことっ?」

「…いや、何でもない」


必死に隠そうとしていたから、俺は深く追求しないことにした。


◆ ◇ ◆ ◇

__翌日

俺が目を覚ましたときには既にシルフィーは起きていた。相変わらず早いな。

今朝は昨日とは違って朝御飯は用意されていなかった。それは当然だ。洞窟に入ったことがないのだから、何が食べれるのか分からない。俺が見る限り周りには毒キノコくらいしか生えていない。


「朝御飯にするか?」

「うん。あのキノコを使うの?」

「え?それは毒キノコだ」

「じゃあこれ?」

「それも毒キノコ」

「毒キノコしかないじゃない!」


シルフィーはプンスカして、キノコに向かって怒っている。動物以外の植物とも会話できるのか?変わってるな。


「キノコは何か言ってるか?」

「へ?ばっかじゃないの、キノコが喋る訳ないじゃない!」


シルフィーは俺を小ばかにしながら、必死に笑いを堪えている。こいつめ…。


とにかくクリエイトで美味しいBreakfastを出した。といってもパンを十数個と、バターとジャムなんだけど。それをシルフィーに渡すと「いらない」と意外な答えが返ってきた。

どうやら理由は、魔法(空想)で創り出した食べ物や衣服は存在していないと同じだから、それは受け付けないということらしい。俺も衣服なら分かるが、食べ物は食べろよ。お腹鳴ってるんだから。


まぁ~、シルフィーが食べないっていうのに俺だけが食べる訳にはいかんよな。…けど俺は1回の食事で2ヶ月は余裕で持つんだけどな。一刻も早くこの洞窟を抜けないとシルフィーがヤバイかもな。

次回…脱出後の復活

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