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さ~て。 世界の欠片でも集めるか!!__京夏魔王編  作者: 結城 睦月 & まひる
第一章
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怒号の一撃

「これはどっちだと思う?地雷か落とし穴か」


どっちでも有り得る。地雷だった場合、俺を殺して再生しているときに捕らえれる。落とし穴だった場合、俺を気にすることなくシルフィーの回収が出来るって訳か。

しかし、俺が科学者の立場だったら“地雷”を仕掛けるかな。


「一歩も動くなよ?動いた瞬間スイッチを押す」


科学者は一言 言って科学兵器(簡易装置)を俺の足元に投げると、3秒カウントしだした。

何のカウントかすぐに分かった。足元の科学兵器だ!俺は一瞬 動揺して右足を引いてしまった。

その瞬間下の科学兵器が爆発した。瞬間的思考回路でそれを覆うように小さな鉄の立方体(キューブ)をクリエイトした。

その結果 2度目の爆死は避けれたが、鉄の立方体(キューブ)の破片が飛び散り、身体の腹部、右肩、両足と他数ヶ所に刺さっていた。この程度の怪我なら破片を引き抜いてしまえば5秒程で治る。

そっちじゃなくて、俺の黒いロングマントに穴が開いてしまっただろうが!装備()は魔法で創らず買っているのだが、先月に新調したっていうのにもう穴が開いたとか最悪だ。冒険者ならよくあることだけど、そのままにしているとやっぱりみっともない。



「色々と作戦成功。あの吸血鬼チョロいな」


風間博士は京夏の足元に投げた地雷を起爆すると同時に位置転換装置で洞穴の入り口の大きな岩に着けていたマーカーブロックのところへ転移した。

そして、シルフィーの方へ歩いていき、腰から(ピストル)を取り出し、赤外線レーザーを出している機械を撃ち壊し、シルフィーの髪を乱暴に掴み立たせた。


「うぅっ」

「さっさとこい!」

「…京夏は?」

「京夏?…あぁ~あの吸血鬼のことか。そんなやつもう一度爆死してるぜ。だから、回復する前に連れ去る訳。分かったらさっさこい!」

「人を勝手に殺してんじゃねぇよ」

「予想よりかなり回復が早くて、しぶといやつだな」


科学者(あいつ)、吸血鬼の回復速度をなめてるな~。1回目の爆死させたとき洞穴(ここ)に着くのが遅かったことからの予想だろうけども、残念ながら昔の仲間と久しぶりに会ったから挨拶をしていただけだがな。

それよりもシルフィーを乱暴に扱いやがって…!クソ野郎が!


「シルフィーからその手を離せ」

「おっと、お怒りか?悔しかったら、自分の手で何とかしてみろよ?」


科学者(クソ野郎)は俺を小馬鹿にしているように言ってきた。やっぱり我慢の限界だ。一度パンチは避けられたが、次はそうはいかない。自分の()で絶対ぶっ飛ばしてやるよ!!

俺は超加速(アクセルギア)で一瞬にして科学者の前に立った。

その速さを何度か見ていたシルフィーと科学者でさえ、怯むほどだった。

強く握った右手を構えると、白い雷が腕に(まと)わりつくかのようにバチバチと放電している。それが新しい魔法『白雷(びゃくらい)』だったと後で気付いた。


「さっきまでのシルフィーへの暴力を反省して、(いさぎよ)く歯を食い縛れぇぇぇ!!」


科学者は恐怖で足が動かず、逃げる間もなく 顔面をぶん殴られて飛ばされ、奥の岩壁を陥没させて倒れた。

次回…再び奈落へ落とされる?

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