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さ~て。 世界の欠片でも集めるか!!__京夏魔王編  作者: 結城 睦月 & まひる
第一章
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バトルフィールド

科学者(あいつ)の武器は自動小銃(アサルトライフル)1つと爆弾などの武器十数個のようだ。対する俺の武器は無限。空想(ファンタジー)で何でも創れるから心配はいらない。


「殺して再生しているときに、捕らえてやる」

「一筋縄じゃあ いかないぜ、クリエイト」


俺は左手に(ピストル)を、右手に日本刀をそれぞれ出した。相手も銃を構えてきた。

この広いようで狭い洞穴で、派手な魔法を使えばシルフィーにも被害が及んでしまう。


先手必勝、左手の銃で一発撃つと、科学者は飛んでいる弾丸を撃ち落とし、そのまま連射してきた。この人間いったいどんな神経をしているんだ。

俺は飛んでくる弾を右手の刀で切り落とした。

すると、科学者は手振れのような攻撃に変わった。どういうことだ?俺に弾を切られて動揺しているのか?

そんなはずがない、よく見るとわざとやっている。手振れのように撃つことで、的を絞らせないようにしているのだろう。確かに切り落とすのはさっきより、面倒くさいな。右手の刀だけだとキツい。


「アンインストール、クリエイト」


左手の銃は使っていないからアンインストールで消して、クリエイトで障壁を創った。

すると、銃撃が止んだ。どうして透明な障壁にすぐに気付けるんだよ。


「同じ魔法は通用しないぜ。学習しろよな」


学習も何も接近戦にしようという作戦だからな。肉弾戦しようがこの科学者は強いだろうけど、銃で戦われるより有利だ。

科学者は銃を下ろしてゆっくりと近づいてくる。そして、完全に障壁の中に入ると、手に持っている銃を再び構えてきた。

って おいおい、こんな狭い空間で拳銃ならまだしも、自動小銃(アサルトライフル)なんて使いにくいだろうが。これでは接近戦に持ち込んだ意味がない。

科学者はさっきと変わらず撃ってきた。

こんなに近いんだ。日本刀は少し無理があるから、アンインストールして、クリエイトで短剣を2つ出して双剣にした。さっきより軽くて楽だな。


激しい金属音が洞穴に響く。右や左、上下と不規則な弾道で一定ではないから、切り落とすのが大変だ。

そして、科学者は銃の一番の問題点 弾切れを起こした。俺はずっとこれを待っていたんだ。


「チッ 弾切れかよ」

「残念だったな。これで終わりだ」


科学者は少し足を引いた。この障壁から出る気か?そうはさせん。


「アンインストール、クリエイト」


アンインストールで障壁を消して、すぐさまクリエイトで今度は生き物もすり抜けることが出来ない頑丈な鉄の立方体(キューブ)を出した。このキューブの中に俺と科学者はいる。結界みたいなものだ。

今度は双剣を消して、日本刀に持ち替えた。

すると、科学者はニヤリと笑った。どういうことなんだ?まさか、また まんまと嵌められたのか。


「逃げられなくしてくれて、ありがとな」

「早く殺れよ」

「!?…面白いことを言う吸血鬼だな~」


すると、科学者は自動小銃(アサルトライフル)を地面に捨て、腰から直径15cm厚さ4cmほどの円盤を取り出して、何かを外し片方の手に握った。


「これは、まだ試作段階だが罠を簡単に敷くことができる科学兵器《簡易装置》だ」

「さっきの地雷はこれでやったのか?」

「そう。まだ2種類しか作れていないんだよ。地雷と、落とし穴」


科学者は指を揺らしてそう言った。こいつだな。俺を奈落の洞窟()へ落とした犯人は。ということはあの円盤(簡易装置)、スイッチによる遠隔操作か円盤を踏むことで起動するって訳か。

次回…科学者との決着

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