DVの基準とは、何なのか。
一番相性が最初に載せた方が良かったかもしれないお話です。
私も子供たちも、長い時間DV、家庭内暴力に苦しんできました。
だからこそ、分かることや逆に分からない事があります。
それが『DV』の基準。
巷で言われることは、私は全て当てはまりました。
肉体的に、精神的に、経済的に、性的に。
肉体的に…
殴られる、蹴られる、刺される、首を絞められる、髪を引っ張られるなどなど
精神的に…
脅される、大声を出す、何時間も責める、無視をする、別れたら死ぬと言う、殺す・死ねと言う、価値のない人間と言う、などなど
経済的に…
生活費を渡さない、働かない、働くことを強要する、食べさせない、などなど
性的に…
セックスの強要、したくない方法でのセックスの強要、売春をさせる、アダルトビデオを無理矢理鑑賞させる、などなど
詳しい内容は『DV』と検索するとたくさん出てきますので、チェックして下さい。
話しは戻って、『DV』の基準。
これをされると『DV』です。とは、実は言えません。
どれ程、客観的に見て『DV』であろうが。
何故なら、当事者である被害者が自覚してないと、他人は一時的にしか助けることが出来ません。
よって被害者は元の場所に戻る。
結果暴力の再開、 又はエスカレートします。
何も解決出来ないのです。
子供と違って、大人は何も判断できない存在と見られないので、被害者の意見が何よりも優先されてしまいます。
例え強制避難させたとしても、どれほど『DV』だと説明しても。
被害者にとっても、加害者にとっても、暴力のある家庭は『当たり前』になっていて、そこから抜け出したり、改善したりは考えていない、考えれないのです。
被害者は毎日祈るだけ、願うだけです。
『怒らない夫(妻)になりますように、殴らない夫(妻)になりますように、大声を出さない夫(妻)になりますように』
もっと言うなら
『努力している、我慢している、頑張っている私を分かってくれますように』
と思っている。
更には被害者の中で『被害者意識』が大きくなっていきます。
『なんでこんなにしてあげてるのに、分かってくれへんの』『こんだけ我慢してるのに、あの人ばっかりワガママ言う。』『自分ばかりが努力して、あの人は楽してる。』
加害者側は『相手がするのが当たり前』
被害者側は『言わなくても気付くのが当たり前』
になっているのに、気が付くことはない。
無意識に思っているから気が付かなかったり、口に出したら何されるか分からないから言えなかったり、自分の味方がいないから逃げれないと思っていたり、様々です。
まだまだ、各家庭のオリジナルルールとはたくさんあるとは思いますが、よく言われる『こう思ったらDVです。』
それが
『自分が嫌だと思ったら。』
イジメと同じですね。
皆さん、分かりますか?
分かる人は健全だと思います。
私は分かりませんでした。たぶん、今も分からない。
『嫌だと思ったら』なんて、いっぱい溢れてるやん?
休みの日はゴロゴロしてる
子供の面倒を見ない
家事を手伝わない
稼ぎが悪い
姑の味方がばかり
おならが臭い
食べ方が汚い
太っている
禿げている
セクハラしてくる
何をするのもベッタリ
風呂上がりに下半身を見せてくる
色々『嫌だ』と思うことあるやん?
これって『DV』なの?
一回手を上げたら『DV』って人もいれば、私も手を上げるから『DV』じゃないと言う人もいる。
全ては被害者目線での判断でしかありません。
私も長い間、お互い様やから『DV』ではない。と思っていました。
警察署や役所、女性センター、シェルターにいても、これは『DV』じゃないのかもしれない。
もし違うかったら、怒り狂った元夫にまた殴られたり、怒鳴られたり、嫌なこといっぱいされる。めっちゃ怖い。
追いかけられて連れ戻されたら、怖い。
見つかったら何されるか分からん、怖い。
ここに来たのは、相談したのは間違いなんじゃないのかな?
不安でいっぱいでした。
家を出るとき、当時友達だった現夫に『私は家を出るの間違ってない?』と何度も確認、警察署では今までの被害を説明したときに担当の刑事さんに『私の受けたのはDVですか?それとも普通の事ですか?』と確認を取ったほどです。
それでも納得は出来ませんでした。
私も腹立って手を上げてたし、言い合いになったとき言い返してるし、怒らせるようなことしてるし、私がちゃんとせぇへんかったし、自分により責任があるように言い訳していました。
本来言い訳って自分に非がないように、自分に都合が悪くないようにするものなのに、不思議な現象が起こってますよね。
そんな時に言われた言葉。
『何もかも自分のせいなら、お金がないって困ってる人はきよランテのせいなん?病気になってる人もきよランテのせいやし、死んでしまった人も勿論きよランテのせいやな?きよランテはこの人たちの責任どうやってとるの?』
答え。
『私のせいではない。』
私が腹立って手を上げたのは『私』のせい。
何度も殴り返したのは『元夫』のせい。
言い合いになったのは『お互い』自分の主張を通そうとした結果。
怒るのは『元夫』が勝手にしてること。
ちゃんとしてないとは、『オレの思い通り』にしていないってこと。
それを主張するなら、私の思い通りにしてたのか?となる。
それはずっとしてなかった。
私以外の誰かのせいも引っくるめて、都合が悪いことは全ては私のせいになっていた。
これは暴力以外の何者でもない。
被害者も加害者も置かれてる現状、やっている行動に何度も言うが気付いていない。
『自分が嫌だと思ったら』は通用しない。
嫌だと思っても、私も相手に嫌なことをしているから。と答える。
じゃあ、基準はどこで取るのか。
私が1つの指針にするのは
『息が出来ているか?』
その環境にいて、
呼吸できてる?
息苦しくない?
深呼吸出来てる?
『息がしにくい』時は要注意です。
自律神経に異常をきたしてます。
極度の緊張状態が続いてます。
早く、避難して安全な場所に移動して下さい。
相手の今日のご飯より、
あなたの今の呼吸の方が大切です‼
最近ではDVではないのに被害を受けたと言って、離婚に有利になるように被害届けを出す人もいると聞きます。
知名度が上がるに連れて、故意に悪用する人も実際存在します。
こんなことが横行すると、本当に被害を受けて支援を必要としている人に支援が行き届かない状態になってしまいます。
ちょっと素が出てしまいますが
『ふざけた真似すんの、やめろや。ゲスが。』
と言いたくなってしまいます。
今後、支援を受けようとした時振るいに掛けられることも予想されます。
それでなくても国からの助成金は少なく、支援団体はお金がない状態でもある。
被害を受けてる人は新しい人生の一歩を踏み出す勇気を、
悪用を考えてる人は自分で解決しろっ!
と、言いたいです。
『DV』の基準が出たところで、何故辛い環境から逃げ出せないのか。
その心理についてお話したいと思います。