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心がバカンスに出掛けています。  作者: きよらんて
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『自分』で決めるって大切。

誰もが自分の意思で何かを決める事って、色んな場面で多々出てくると思う。


それって本当に自分の『意志』?

誰かに知らないうちに誘導されてない?

自分の『決定』に一度疑ってみてもいいかもしれない。


今、私の娘は中学3年生で『進路』について心配しています。


進学するの?就職するの?

進学するなら国立?公立?私立?定時制?通信制?専門学校?

就職ならいつから活動するの?どんな仕事するの?正社員?フリーター?


心配し出したらキリがない。


我が家の方針は『自己決定』すること。


自分の進路を決めたら、報告する。

これって『意思表示』の練習だと思ってます。

自分の口から『こうしたい』『こうします』と言う『決意表明』。

口に出したら実行するしかないし、変更するなら再び報告しないといけない。

この『進路』の決定によって、親として移す行動が変わってきます。

本人も言った責任が発生します。

双方にとってとても大きなこと、大切なことです。


私が中学の時は『進路』の決定は私にありました。

ちなみに『公立の工業高校に進学します』だけではダメで、修学援助の件、学校の所在地、高校見学なども、自主的に報告して『◯◯をして下さい』と親の行動を促さないとダメでした。

父親は基本的にノータッチで、母親は自分で考えない人でした。


高校に無事進学してからが一番大変だったかもしれない。

入学して2か月後にバイトしたのですが理由は、高校までの交通費は自分で出すこと。と言われたからです。

しかも更に父親からの条件が付いて、晩ごはんの時間までには帰ること。

家から高校までの片道一時間半掛かり、晩ごはんの時間は19時でした。

地元にまっすぐ帰っても5時は過ぎます。

平日にバイトしたとして、バイト先からの所要時間30分としても1日に一時間半働けない計算になります。

果たしてそんなバイト時間で、受け入れてくれるところがあるのでしょうか。


結局、土日祝日と長期休みしかバイト出来ませんでした。

1ヶ月のバイト代が当時で3万程度、交通費が一万、文房具や服、靴などは自腹、たまに友達と遊んで、月に数回母親からお金の無心がありました。


長期休みは週5で朝から休憩を挟んで夕方までバイト、夏休みの時は10万ほど稼ぎましたが再び母親からのお金の催促が入り、そのバイト代はほとんど手元に入ってきませんでした。

『私も使いたい用事があるから、そんなにお金貸されへん』と言った時、母親は『うちにはお金ないねん。兄弟多いし食費も掛かるのに!それにお父さんが………!』と感情論と尤もらしい理由と言う言い訳をお見舞いされました。

毎月の貸したお金はとりあえず返して貰ってたのですが、この時のお金は『シャンプー買ったったし、お菓子とか色々買ったってんから、もう返してるやん!』と言う理由で返してもらえませんでした。

きっと大金を借りたので一括で返せないし、毎月のお金の催促も出来ないと判断したんだろうなぁ~と思います。


専門学校に特待で入学が決定してたときは30万のお金が用意出来なくて、結局進学できず。


そういう経験をして、今思うと自分の『意志』をはっきりしていなかったのが問題だったなぁ~と思うわけです。


そもそもは勿論親が全面的に悪いですが、人は変わりません。

自分の『行動』に気付いていないからです。

自分の『行動』や『発言』によって、人にどういう影響を与えているのかを考えていないのですから。

しかもそれが身内になると更に判断が鈍ります。

身内というの甘えから、『このくらいいい。』『家族だから助けるのが当然』と無意識に思っているのです。


親と言う『存在』は特に気をつけないといけないと思っています。

『親』は『親』と言うだけで、子供にとって『絶対的な力』を持っているわけですから、注意しないと『力』で抑圧していることになるのです。

例えそんな気がなくてもです。

『自立』するまで子供は親の庇護下にあるのですから、その場所が無くなれば『生きる場所』が無くなる、そして大人だったら分かることでも子供には分からないことがたくさんあるのです。


私の例であげると両親のいる場所は唯一の『生きる場所』で、親の言葉は絶対の力を持っていました。

父親の意見は絶対で『不信』に思ってはいけないことと、口答えしてはいけないと小さい頃から教えられたので、バイトの条件も勝手に変更すること、相談することも考えられない話だったのです。

父親の欠点は『自分の意見が正しい』と思いすぎたことと、人の意見の本質『何がしたい』『何故したい』と言う気持ちを考えていなかったことです。

結果、父親に『話』をしなくなって、父親のことを信じなくなったのです。


母親はいつも被害者の意識が抜けなくて、お金に困るのはお金が無いから、自分の管理に問題があったとは考えない。

困ったときは相談することを考えない、楽に行えることに着目する癖があるので、簡単にクレジットや消費者金融に手を出します。

お金を借りるとは返さないといけないのはもとより、利息を払わないといけない所まで考えていない。

そしてにっちもさっちもいかなくなって初めて、人に相談します。

相談した時点で問題は自分の手を離れたと思うので、責任を果たすことを考えないのです。

なので根底にあるのは、困ったら人が何とかしてくれる。

愚痴を言えばどうにかなると思っているのです。

しかし本人は真剣に悩んでいて、どうにかしようと考えているつもりだから、相談された人の意見は楽にこなせる物しか受け入れない状態になります。

悩んで、愚痴を言ってる時点で、努力をしていると思っているのです。真剣に。


こんな状況だと親が金銭管理が全く出来ない、父親の特性、母親の特性を考えるとバイトした時点で毎月少しづつ貯金をすること、家庭の経済状況を踏まえた上でバイトする時間を増やす必要性を、父親に怖がらず話を自分の『意志』を貫くことが、唯一専門学校に進学できる術だったと今なら分かりますが、高校生の私はあまりに無知過ぎた、他の大人に相談・助けを求めなさすぎました。


子供には『大人』という存在は恐いものです。

助けを求めることが出来るのは、ほんの一部です。

小さいうちから『自分の意志』を口に出す訓練をしないと、相談することも、助けを求めることも難しくなります。

そして『親』が子供を抑圧すると、子供は大人になるのに非常に時間が掛かります。

正しい判断下すのに時間が掛かります。


子供に対して『甘える』のは、自分を『甘やかす』『楽をする』以外の何物でもありません。

親が子供に甘えることは、決して悪いことではないですが、その意味合いや程度を考えないと子供を大変な目に合わせるかもしれません。


『自分で決める』ことは『自信』に繋がります。

『自信』は『心』を強くします。

『心』が強くなると『冷静な判断』がしやすくなります。

『冷静な判断』は『感情』流されなくなります。

『感情』は感じるものであって、流されるものではない。


私の思春期は親への不信感と自分への不信感で構成されていました。

親や人を恐がり過ぎて、自分の意見を言えなくなりました。『否定』されるのが怖かった。

子供の頃の思考ぐせは大人になってからも影響を及ぼします続けます。


親への反抗はとても大切です。『アイデンティティー』の確率に重要な役割を担います。

抑圧するのも、恐れて言いなりになるのもバストな判断とは言えないと思います。


『あるがまま』を受け止める。

それは『存在』を認めると言うこと。

難しい事だと思いますが、子供だけでなく自分自身に当てはまります。


認めてもらえると人は大きなを持ちます。『自信』と言う力を。

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