タクティコウ・アドヴァンテージ
ホワッスィの名はちんぽこ"ブンタ"ぶんぶん丸。
今現在、自慢の愛車ランボルギーニ・アヴェンタドール LP 700-4 6.5L V型12気筒 DOHC 48バルブ 最高出力 515kW(700ps)/8,250rpm 最大トルク 690N·m(70.3kgf·m)/5,500rpm 変速機 7速セミAT 4WD サスペンション プッシュロッド式ダブルウィッシュボーン
に乗ったまま、湖に沈んでいるぜ。
水圧のせいでドアが開くわけもなく、どんどん沈んでいく車!このままでは水が車内に流れ込んできて溺死するのも時間の問題だ。
しかし慌てるなかれ。ホワッスィがいつも持ち歩いてる魔法のタクティコウ・ペンで、窓をカチ割ればいつでも脱出OKだぜ。
刺突に優れたこのペンで、早速窓を殴ろうとした…が、待てよ。まだ慌てる時間じゃない。
ホワッスィはタクティコウパンツを降ろし、最強のガンをボロンと取り出すと、その場でクイック・シコッキングを始めた!
おおお、たまらねえぜ。死と隣り合わせの自家発電。これこそ究極の頂点。
これまでにない快感に酔いしれるのもつかの間、ものの数秒で果ててしまった!鍛錬が足りないようだ…
まあ事も済んだことだし、そろそろ脱出しよう。
ホワッスィは懐のポケットからクn ゴフッ タクティコウ・ペンを取り出して逆手に構える。
そしてサイド・ウィンドウ目がけて刺突!窓が割れ、やがて生まれる隙間から流れ込んでくる水と引き換えに、自らの体を車外に押し出した!
水面目がけて手を掻いている最中、脳内で流れているのは某人気戦場FPS、4作目のテーマ曲だ。ターミネーターみたいなやつな。
プハァ!水面から顔を出した。太陽光が眩しくホワッスィを照らし出す。手をかざして光を避けながら、ホワッスィは呟いた。
「やったぜ。」
―――――30分前。
ロシアの特殊消音小銃AS VALを手にしたブンタは、とある中東の武装勢力拠点に潜入していた。
つい先程、入り口に立っていた警備の男に背後から忍び寄り、自慢のマイサンを尻に挿入しつつ首をカランビットナイフで掻っ切ったところである。
「こんなとこに重要な情報があるとは思えないが…」
ブンタはぶつぶつ呟きながら、テントが点々と並ぶならず者の集落の奥へと入っていく。
「敵2人。AKを所持」
目に映った情報を口に出すが、伝える相手はいなかった。今回の彼は単独潜入だ。
AS VALに載ったEOテック製の高性能ホロサイト、553を覗きこみ、ダブステップにノってちんぽこをシェイクしている方の敵に照準を合わせる。
「ちょろいもんだぜ」
引き金を引く――――がしかし、引き金が動かない。安全装置がかかっていたようだ!
しかしこんなこともあろうかと、彼はセカンダリィ・ウェポンを腰の特製ウエストバッグ―――タクレットに収めていた!
素早く左手でタクレットをめくり、右手でドゥロウ!取り出したシルバースライドのスィグP226ピストルを、胸、頭の順で2発叩きこんだ!!
踊りながら崩れ落ちるダンサー。横にいたスキンヘッドのおじさんは一瞬驚きを見せるが、すぐに侵入者にM70AB2の銃口を向ける。
それを見たブンタは素早くその場で逆立ちを行い――――キレイな顔を銃弾から守るため――――そしてそのアンバランスな体勢を維持しつつスィグから3発の鉛を立て続けに放った。
一撃目が腕に当たり、でたらめな方角を向いたAKコピーから火を噴かせながら倒れはじめたスキンヘッド。そして胸に二撃目、そして丸出しの下半身にぶら下がっているウィンナーソーセージに三撃目が命中!
ハゲの体中から溢れだすいちごシロップを尻目に、ブンタはナイフでタクレットを切り裂いてその場に捨て、代わりに脚につけていたブラックホーク社製のCQCホルスターに、スィグをカチリと収納した。
「2人やったぜ。ホワッスィのタクティコウ・スキルを甘く見るなよ」
マグプル社製のMS2一点スリングにぶら下げたAS VALを構え直してセフティを解除、ハンドルを半分ほど引いて、薬室内の弾を確認した。
その1秒後に、スィグの煌びやかなサウンドに惹かれて寄って来たならず者たちが、ブンタの周りをぞろぞろと取り囲む。
ブンタは素早く見回すが、最低10人以上はいるようだ。
「万事休す、か…」
AS VALから手を離しぶら下げる。「参った」と言わんばかりに、両手を上に上げる。
…がそのとき、彼の右手から空き缶のようなものが床に落ちる。動揺し声をあげるならず者達。
それは煙幕弾だった。モクモクと上がる臭そうな茶色い煙。見た目通りこの煙にはブンタの排泄物が配合されており、たちまち周囲は掃除していない公園の便所のような悪臭に包まれる!
「ヴォエ!」
たまらず口元をおさえるならず者たち。3人ほど発砲しだす者もいる。モクモクブリブリと広がる煙幕にはそれほどの制圧力を有していた。
「ホワッスィ特製の『脱糞グレネード』の味はどうだ!?ははっ」
ロシア製ガスマスクを装着したブンタは煙の中を移動し、さらに集落の奥へと進んでいく。深夜の公園のトイレで実施したCQB訓練が功を為し、彼は煙幕の中をも自由に行動することが出来るのだ。
後ろから銃声がちらちら聞こえてくるが、彼らはブンタの姿を捉えていない。
デタラメに発射されるAKコピーの弾丸など、ブンタにとって脅威ではなかった。
ついに目的地である小さな倉庫へ到着した。ここは人間が5人入ったら窮屈すぎて窒息死するくらいの面積を持つ。
道中、警戒する見張りの男達の尻を次々とカランビットで掘り、スィグでとどめを刺していった。
スィグの銃声のせいで、3人ほど予期せぬ接敵もあったが、そういうときはタクティカル・ペンを投げて目に突き立て、そこを冷静にスィグで射殺していった。
彼のタクティコウ・スキルは失敗のほぼ無いレベルまで洗練されていた。僅かなミスも彼自身が許さなかった。
「入店ガラガラ」
甲高い裏声で言いながらドアを開ける。その扉は軽くてスムーズィで、それでいてべたつかない。イ○バ社の物を使用したのかな?
ドアを開け倉庫内を見ると、そこには5人の全裸の男が重なりあっていた。どう見ても盛り合っている。
ブンタは怒声を上げた。
「ホワッスィはタクティコウ・エージェントである!死にたくなければその場で全員動くな!」
しかしブンタの怒声に屈さず、5人のホモ達は必死に運動を続けている。
激昂したブンタは、その場に脱糞グレネードを投げ込んだ。直ちに倉庫内に茶色の悪臭が広がる。
しかしそれでも彼らは屈しない。むしろ喜んでいるように見えた。よく見ればその理由が分かった。
「こいつら糞塗り合って喜んでやがる…」
彼等は特殊な趣味を持ち合わせていた。ブンタが突入する前から、糞まみれになっていたのだ。
仕方がないので、腰のヒップホルスターからボブチャウ・1911ピストルをドゥロウし、5人の頭に次々と撃ちこんでいき、絶命させた。
ボブチャウを腰に収めながら顔を上げると、目の前の棚に赤いビニールテープが巻かれたCD-ROMが置いてあった。
情報通りだ。これがブンタの求めていた「情報」。
あとはこいつを持って地元の田舎町に帰れば、晴れてミッションコンプリートだ。
倉庫から出て100mほど歩いた先に、ならず者たちが6人ほど並んでランボルギーニ・アヴェンタドール LP700-4に小便をかけていた。
このアヴェンタドールはブンタの愛車である。
3日前、高速で200kmほど出して気持ちよくなっていたところ、尻がひくひくしてきたので、キーを差したまま慌ててPAの便所に駆け込んだものの、出てきたら無くなっていたので、代わりに隣に止めてあったトヨタセンチュリーを奪って帰宅したのだった。
「ホワッスィの愛車を、あんなクソ共に盗られてるなんて…許さねえからな」
AS VALを構え、容赦なくフルオートでばら撒く。6人の小便小僧に次々と弾がヒットし、彼らはその場でたまらず倒れ込む。
うち一人が床を這い、転がっているAKコピーに手を伸ばそうとしていたので、ブンタはすかさず引き抜いたスィグでその手を撃ち抜く。うめき声が上がる。
「ホワッスィの愛車を盗んだのは、どいつだ?」
一番手前に倒れ込んでいるパーマの男にスィグの銃口を向ける。
「ぼくです…」
声を震わせながらパーマは答える。
「じゃあ死ね」
直後、ブンタのスィグから飛び出した鉛の制裁がパーマの眉間を貫く。彼は梅ジャムを溢れさせて絶命した。享年14歳であった。
残った怯える少年兵たちを尻目に、ブンタは、
「じゃあ俺、愛車もらって帰るから」
と言い放ち、アヴェンタドールに乗り込み発進させた。
取り残された5人のクソガキ共は、股間を抑えながら(VALの弾は全て彼らの股間に命中していた)走り去るスーパーカーを睨みつける。…うち一人が、何やら見慣れない四角い物体が落ちている事に気づく。
「なんだこれ――――」
そう言う間も無く、物体は爆発四散。5人の体はたちまち木端微塵になり、文字通り消し飛んだ。
「へっへっへ、あのガキ共、今頃肉片だぜ」
ブンタはアヴェンタドールの窓を開けて、用が済んだ使い捨ての起爆スイッチを投げ捨てた。
「お、綺麗な湖だな。水辺のドライブは最高に気持ちがいいねえ」
右の窓を見ると、広大な湖が広がっている。武装集落から800mほど離れた位置である。
水面に陽の光が煌びやかに反射し、ブンタの目にはとても幻想的な物に見えた。
「あっ」
ブンタは馬鹿だった。湖をぼーっと見ているうちに、徐々に右にステアを切ってしまっていたようで、気付けば車体は水中めがけてダイブしていた。
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プハァ!水面から顔を出した。太陽光が眩しくホワッスィを照らし出す。手をかざして光を避けながら、ホワッスィは呟いた。
「やったぜ。」
しかしすぐにホワッスィの顔は青ざめた。先程まで自慢のアヴェンタドールが走っていた湖沿いの道には、50口径の機銃を載せた即席テクニカルが3台ほど、そしてAKコピーを持った連中15人ほどが周囲を固めていたのじゃ!もちろん全ての銃口はホワッスィに向いていた…
「我が人生がいっぺんに台無し!」
ホワッスィは最期の言葉を吐き出すと、その場でボブチャウ1911ピストルを引き抜き、マズルを口に咥えた。
敵のやつらは少し驚いているな。ふ、貴様らにホワッスィのタクティコウ・ライフの終止符を打たせる訳にはいかん。
引き金を絞った。乾いたボブチャウの銃声と共に、ホワッスィのタクティコウ・ライフは幕を閉じたのであった…
ちなみに情報は敵に奪い返されました。誰かホワッスィの代わりに取ってきてくんない?
―――――END―――――