きみのおと
なぜなのか
答の見つかり得ぬ問を繰り返す
愚か狂か
否
少なくとも私の中では寧ろ尊いのだ
花を愛でる心も風にささやく気持ちも
闇を恐れぬ強さも汚を知らぬ気高さも
すべては其処から生まれるのだ
けれどもそれは
留め置くことはおろか追うことさえ出来ぬのだ
なぜなのか
繰り返しても解らぬ問に
私は恋をしているのだ
愚かなことと知りながら止まれぬ思いが
恋なのだ
誰にも聴こえず誰にも見えぬ
けれども確かに
私の中に存在している
今でもはっきりと聞こえている
会うことはもはや叶わぬ
君の
優しき言の葉が