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黒月さんとコラボ。伏線回収編

レアル 『絶対ジダイガはどっかで企んでるだろ、アンタもそう思 うだろ?アタイはアイツが消えるわけないって思ってるか らさ』


ソロモン 『まぁ確かに。きっとどこぞでなにやら企んで、世界を 引っ掻き回していそうだ』


ソロモンの部屋、校長室に無理やり入り込み。こんな調子 で話続ける女性。名前は複雑な無機物混沌の機械レアル・ グリードと言うらしい。半袖短パンで腕に足首に沢山の腕 時計を付けている。しかも、それらの腕時計は全てバラバ ラに動いている


もう無許可に入られるのを許容したのか、ソロモンは慌て ず騒がず紅茶セットを取り出す


レアル 『そういえば、ジダイガにこれを渡すよう頼まれてたん だ』


レアルはソロモンに腕時計を一つ渡す。その腕時計は明ら かにおかしな動きをしている


ソロモン 『また怪しげな……こんな恐ろしい力を発散している時 計、どうしろというのだ。変身アイテムにでもしろという のか』


レアル 『やめときな、その腕時計は着けるなよ?それをつけると 対象の時間が歪んで正気を保てなくなるからな』


ソロモン 『なんでそんな恐ろしげなもの送ってきたんだ……それに この時計、お前の体についているものと同じではないの か?』


レアル 『よくわかったね。アタイは存在自体が歪ん だ存在だからさ、今更歪んでも大差ねえんだ。それに、そ の腕時計はアタイの一部みたいなもんだし』


ソロモン『なるほどな。さて、死んだかと 思った友人がまたこうも私を振り回してくれる。やれやれ だ。お前も面倒なことなら断ればいいものを』


レアル 『アタイがジダイガの頼みを断る訳ないだろ?面白そうだ し、時間をずらしてコピペすれば問題なし!時間の管理者 レアル・グリードに不可能は無い!ナンチャッテー。アタ イは帰るぜ』


そしてレアルはソロモンが紅茶が入れ終わる前に去って 行ってしまった


ソロモン 『やれやれ、紅茶が入りきる前に出て行ってしまったか』


自分の分の紅茶をティーカップに注いだところで、コンコ ン、ノックの音が響いた


ソロモン 『入りたまえ』


ガチャッ!扉が開くと学者風の男性が入ってきた


キリギカリア 『初めまして。私は猛毒と退化の神、キリギカリアと申し ます。会うのは初めてでは無いですが、あの時は挨拶もで きませんでしたので、改めてはじめまして』


礼儀正しく頭を傾ける学者風の男性。当たり前のことだ が、ソロモンは感動を覚えた。だって礼節もへったくれも ない人ばっかりが来るんだもん


ソロモン 『おぉ、改めて初めまして。私はソロモン・レクターだ。 丁度紅茶1杯余ってしまったのだ、飲んでいかれよ』


キリギカリア 『いえいえ、どうぞお構いなく。ジェラに頼まれまして、 少々お時間を頂けませんか?』


ソロモン 『了解した』


キリギカリア 『単刀直入に聞きます、神とは何ですか?』


ソロモン 『人が思うことによって具現する、異形の力そのもの…… 定義はさまざまだが、所詮は創造物でしかないはずのもの というのが定説のものだ。ほとんどは信仰によってその存 在を確立している』


キリギカリア 『お気づき頂けましたか? 私達は信仰によって存在して いる訳でもなく、人が神に思うような全能性も持ち合わせ ておりません。では、何故神なのでしょうか?』


ソロモン 『神でない私にははかり知ることはできないな』


ジェラ 『それはさ、創造主が無神論者だからだよ♪』


神出鬼没なジェラはいつものように唐突に目の前に出現す る。机の上のチョコレートを勝手につまんで、口をもむも むと動かしている


ソロモン 『やれやれ、彼を見習ったらどうだ』


ジェラ 『そんなことよりもさ♪神になる為には世界に認められな いとなんだけど♪どうやったら世界に気づいてもらえると 思う♪』


ソロモン 『何かしら世界に影響を与える、とか?』


キリギカリア 『派手な人生を歩めばいいのですよ。良くも悪くも』


ジェラ 『良くも悪くもって所が重要♪だって、どこぞのゲームみ たいに勇者よろしくな感じでさ♪聖剣でも拾って世界を救 うなんて所詮物語♪フォトンをみればわかるだろうし♪キ リギカリアだって毒にまみれて苦しんで神になったんだし ♪』


ソロモン 『貴方も壮絶な人生を送られたのだな……』


キリギカリア 『そんなものですよ、世というものは』


ジェラ 『まあまあ♪これからが本題だよ♪ジダイガの投げた布石 を拾いに行こうか♪』


ドゴーン!!


ジェラが説明しようとした矢先、物凄い物音がして空間に 穴があく。ジダイガの空間操作とは違う、まるで力任せに 空けたようだ


『やれやれ、平穏な時間はそう長くは続かんか』


そしてその穴から子供・・・よく見るとリアが落ちて床に 激突した


キリギカリア 『リア様!?いったい何があったのですか!?』


『ム? あのときの生意気なガキか』


リアはゆっくり立ち上がるが、明らかに涙目になっている


リア 『プロキアのバカァ!嫌がらせにも加減があるでしょ!空 間に穴なんかあけて、直すのに何年かければいいの!?ま だ僕の世界の定期調整だって終わって無いんだよ!!』


リアは非常に怒っているようだ


『その、なんだ。ご愁傷様』


リア 『堕神の嫌がらせだよ、神だって空間と時間には手が出せ ないのに・・・わかっててやってるよ!絶対に!』


キリギカリア 『今回は派手にやられましたね』


リア 『キリギカリアは持ってくよ、僕1人だと何年経ってま直 しきれない』


キリギカリア 『まだこの世界の薬物を調査してないのに・・・』


キリギカリアはリアに引っ張られ、穴の向こうへと行って しまった


『また来てくれたときにはいい物を用意していよう』


ジェラ 『それよりも、気がついてくれたかな♪神は空間操作をろ くに行えない。じゃあさ♪何で俺達はこの世界に来れたの かな♪そしてもう一つ♪ジダイガは空間の管理なんかして ないよ♪』


『ほぅ?』


ジェラ 『歴史を振り返ろうか♪先ずはさ♪俺とウルがこの世界に 来たよね♪それはジダイガがこの世界に来た際に出来た空 間の歪みを利用した訳だけど♪ジダイガがそんなミスをす ると思うかい♪』


『仕組まれたものだと?』


ジェラ 『次に神が来た訳だけど♪この時点でジダイガは神と堕神 両方にこの世界に繋がる(ゲート)を渡していたんだ♪実 はさ♪ウルが帰れなくなったのはゲートの場所を忘れたか らで♪後から来たナバトは勿論分からなかったんだよねー ♪』


『ふむ?』


ジェラ 『次はイヴィルが来たときだよ♪イヴィルが来てあんなに 空間が歪んだのにウルが動くまで気がついて無かったで しょ♪つまりジダイガは空間の管理なんかしていない♪』


『なるほどな』


ジェラ 『最後に♪フォトンの過去を見たでしょ♪あの時に俺や フォトン、ナバト♪それにソロモンも記憶の改ざんを受け てる筈だよ♪ジダイガにね♪』


『……………』


ジェラ 『ここから先は確証は無いけどね♪あの時ナバトは一言も 話さなかったでしょ♪既に記憶を弄る呪文を組まれていて さ♪ソロモンを切って記憶を弄ったんだと思う♪過去への 旅は記憶を弄られたからだからさ♪過去なら明らかにおか しな矛盾とか無かったかい♪過去の人に見られたとかさ ♪』


『……………』


ジェラ 『仕上げに♪ソロモンの記憶を経由して俺とフォトンの記 憶を弄るってとこかな♪特にソロモン、君の事をウルが心 配してたよね♪ウルは唯一過去の旅に関連してないよ♪だ からウルは記憶を弄られてない♪つまりソロモンはジダイ ガに何かを仕掛けられたんじゃないかな♪』


『さすがだな、お前というものが計り知れなくなってきた よ』


ジェラ 『俺は有名なんだよ♪灼熱の賢神として良くも悪くもね ♪』



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